西武・若林が負傷離脱…「リードオフマン」不在の悪夢再来

公開日: 更新日:

 痛手という一言で表すにはショックが大きすぎる。

 西武は31日、前日の阪神戦で負傷した若林楽人(23)の診断結果を発表。「左ヒザ前十字靱帯損傷」で、長期離脱は確実となってしまった。

 若林は駒大から昨秋ドラフト4位で入団。ルーキーながら走攻守の評価が高く、主に「1番・中堅」として打率.278、2本塁打、10打点、出塁率.340、12球団トップとなる20盗塁の活躍を見せていた。

 30日の阪神戦で三回の守備中に負傷。マルテの大きく弾んだ中前打を処理しようとジャンプして左足から着地をすると、体勢を崩して転倒した。自力で起き上がることができず、試合中に担架で病院に直行。全治などは未定だが、軽いケガではない。少なくとも今季絶望だろう。

秋山不在の穴が埋まったと思ったら…

 今年の西武はとにかくケガが多い。4月に外崎が死球で腓骨骨折し、現在も離脱中。栗山と山川もそれぞれ足のケガで開幕直後から二軍落ちしていた。幸い、この2人はそれぞれ4月、5月中に復帰したものの、今度は期待のルーキーが戦列を離れることになった。遊撃手の源田もコロナ感染が発覚し、一軍合流は当分先だ。

「これでまた去年に逆戻りです」と、球団OBが続ける。

「2020年にメジャー移籍した秋山(現レッズ)の穴が若林の台頭でようやく埋まったところですからね。秋山は15年から19年まで『1番・中堅』として5年連続で全試合に出場。不動の1番打者だっただけに、後釜探しも難航した。昨シーズン終盤は金子が固定されていたが、打率.249、出塁率.312では1番打者としては物足りない。おそらく今後も昨季同様、とっかえひっかえ。もっか好調の呉念庭、一軍に定着した7年目の山田もその候補でしょう」

 リードオフマン不在の悪夢再び、だ。 

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