巨人・坂本の“中絶トラブル”をスポーツメディア完全スルー…自粛と忖度で自壊ますます加速

公開日: 更新日:

 阪神の広報責任者から報道各社に送りつけられたLINEが波紋を広げている。

「報道協力のお願い」と題したその文章には、優勝の可能性が消滅した後もCSの可能性がある限りは監督やコーチの人事に関する報道を自粛すること、そして「球団からの協力依頼に応じていただけない場合は、以降無期限で一切の球団からの報道協力を行いません」と記されている。

「週刊文春」が報じたもので、この“お願い”に応じない社は球団からのプレスリリース配信停止、会見や取材の参加禁止といったペナルティーが科される。つまり「出禁」にするという通達だ。

■阪神のバカげた圧力

 矢野監督はキャンプイン前日の今年1月末に今季限りでの退任を表明。V逸が決まれば人事の報道が過熱することは避けられない。球団がそれに先手を打った形だが、果たして「お願い」の範疇なのか。「圧力」以外の何物でもないだろう。

「実は、これ以前から“圧力”がかかっていました。開幕当初から、人事については“自粛せよ”という趣旨の通達が担当記者にはあり、これは日刊ゲンダイにも書かれましたが、8月には今秋のドラフト戦略に関して高松商の浅野翔吾を【内野手転向視野にドラフト1位候補に】と書いたスポーツ紙が球団広報から抗議を受け、記事をネットから削除させられる事件もあった。監督人事だけでなく、編成方針や補強など“来季につながる記事はすべてNG”というのが球団の“お願い”なのです。ふざけた話ですが、『出禁』をチラつかされたら、自粛せざるを得ませんよ」(在阪放送関係者)

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