大谷もジャッジもいない極貧球団レイズが今季メジャーで唯一開幕10連勝の秘密

公開日: 更新日:

 ベンチ入り26人の年俸総額は30球団中28位。極貧球団ながらメジャーで唯一、開幕10連勝と快進撃を続けているのがレイズだ。

 10試合で25本塁打、76得点、18失点はいずれもメジャートップ。ア・リーグ東地区で2位のヤンキースとブルージェイズに4ゲーム差を付け、首位を独走している。

 低予算ながら20年はワールドシリーズに駒を進めるなど、昨年まで4年連続プレーオフ進出。昨オフは昨季10勝のクルーバー、18年に16勝のヤーブロー、セットアッパーのレイリー、野手は捕手のズニーノが他球団に移籍したものの、補強は先発右腕のエフリンを獲得した程度。それでも開幕ダッシュに成功した。

 カネをかけずに勝ち続ける秘密は何か。米紙コラムニストのビリー・デービス氏は「優れた選手育成システムが確立していることが大きい」と、こう言う。

「選手が活躍して年俸の高騰が予想されるようになると、FAやトレードで他球団に放出。代わりにドラフト指名権や若手有望株を獲得して、彼らを主力に育てる。アマチュア選手や他球団で埋もれる若手の能力をデータで正確に把握していればこそですが、このサイクルがしっかりしているのは強味ですよ。いい素材をうまく育てているのは、傘下のマイナーが好成績を残していることからも明らかです。例えば21年は傘下のマイナー5球団のうち4球団が地区やリーグで優勝、唯一、優勝を逃した2Aも地区2位でしたからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?