DeNA今永昇太“投げる哲学者”の意外な一面…バウアーを真っ先に質問攻めにした向上心

公開日: 更新日:

今永昇太(DeNA・8年目・30歳)

 今オフ、ポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍が取り沙汰されるDeNA今永昇太(30)。メジャー入りなら「3年70億円」規模の契約と日刊ゲンダイでは既報済みだが、大きな契約を結べば、当然プレッシャーも大きくなる。日本を代表する投手の「メンタル」は大丈夫か──。

 ◇  ◇  ◇

 投げる哲学者──の異名をとる左腕エースは抑えても打たれても、表情を変えない。常に淡々。2015年のドラフト1位でDeNAに入団した当時、母の京子さんもこう言っていた。

「私自身、昇太が泣いたのを見たのは、たった1度だけです。高校3年生のときの夏の予選2回戦で、自らの打点でチームが勝って、涙を流したのが最初で最後。チームメートの親御さんも、『あっ、昇太クンが泣いている!』と驚いたくらい」

 DeNAのチーム関係者がこう言う。

「試合後も淡々と『負けた投手の名は残らない』『相手に勝ったのではなく、過去の自分に勝つことができた』なんて名言じみたことを言う。“投げる哲学者”といわれるゆえんですけど、とにかく向上心の塊のような男です。フォームや配球はもちろん、体のメカニズムや動作解析、球の軌道から話し方、言葉の選び方まで常に考えている。バウアーを質問攻めにしたのも今永が最初。今永からすればメジャーで成功を収めた大投手が目の前にいるのだから考えを吸収するのは当たり前なんでしょうが、みんな最初はとっつきにくいバウアーと距離を置いていましたから。気難しい印象を持たれがちですが、ああ見えて今永はコミュ力も高い。マウンドを降りれば一転、率先してふざけたこともやる。実はムードメーカーでどこに入っても受け入れられる性格だと思います」

 ボスではなくリーダーになりたい。これも今永の名言である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  3. 3
    明石家さんま“賞味期限切れ”危機…TV界に「つまらない」の声広がり“老害芸人”リスト入り

    明石家さんま“賞味期限切れ”危機…TV界に「つまらない」の声広がり“老害芸人”リスト入り

  4. 4
    NHK「日曜討論」で陰謀論炸裂のア然…政治改革は「自民の力を削ぐ政局」のトンデモ発言

    NHK「日曜討論」で陰謀論炸裂のア然…政治改革は「自民の力を削ぐ政局」のトンデモ発言

  5. 5
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  1. 6
    17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか

    17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか

  2. 7
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  3. 8
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  4. 9
    万博遠足の休憩所はガス爆発現場!大阪府が計画「児童・生徒 無料招待」でも真っ平ごめん

    万博遠足の休憩所はガス爆発現場!大阪府が計画「児童・生徒 無料招待」でも真っ平ごめん

  5. 10
    維新・馬場代表が自民に“助け船”で大炎上! 裏金事件の実態解明「無理じゃないか」発言の姑息な狙い

    維新・馬場代表が自民に“助け船”で大炎上! 裏金事件の実態解明「無理じゃないか」発言の姑息な狙い