松崎しげる 柴俊夫に支えられた西田敏行との下積み時代

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 で、あちこちの店に顔を出してるうちに、六本木でクラブをやってる芸能関係の先輩から「店で歌わないか」って直接電話が入りだしたんです。それから柴さんを頼らなくてもメシと酒にありつけるようになったけど、そしたら西やんも一緒についてきた。

 歌うのはボク、司会みたいなことして盛り上げるのが西やん。そのうちお客さんから“お題”をもらってアドリブで歌うようになって、放送禁止用語のオンパレードにしたら大ウケでさ。

 その評判を耳にしたTBSのディレクターから「出てみないか?」って、オファーをもらったのが75年ごろ。土曜日の昼12時から生放送してたバラエティー「ハッスル銀座」って番組です。クラブでやってたアドリブ芸を生かし、「二度と歌えない歌コーナー」で演じてみたら、これまたバカ受け。ブレークするきっかけになりました。

 翌年ボクは「愛のメモリー」がスペインのマジョルカ音楽祭・最優秀歌唱賞を受賞し、翌77年にはNHK紅白歌合戦に出場。西やんはTBSドラマ「いごこち満点」「三男三女婿一匹」で注目され、レギュラーが増えていった。

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