二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ事務所<2>アイドルも経営陣も世代交代の転換期

公開日: 更新日:

 ジャニー喜多川社長(87)と姉のメリー喜多川副社長(92)でつくり上げたアイドル帝国・ジャニーズ事務所。男性アイドルに特化したことから、「学校」ともいわれる。歌手でも俳優でもない。アイドルはジャニーズが生んだ新ジャンルだが、俳優と違い原則、永遠にアイドルを続けられない。いずれは卒業して芸能界の別なジャンルに進む。

 AKB48らの女性グループは「卒業」という言葉を使い、いずれ芸能界に羽ばたいていくシステムを取っている。ジャニーズも実質、卒業していくことが運命づけられているが、次なる進路先が簡単そうで難しい。

 過去、ジャニーズ出身者が芸能界の壁に当たるケースを何度となく見てきた。ジャニーズは近年のイケメンブームのはしりとしてさまざまなタイプを輩出してきたが原則、卒業後のアフターケアはない。女性問題で引退した歌謡グループ「純烈」の元メンバーの友井雄亮は昔、関西ジャニーズに在籍していた。一時、舞台に立つまでになったが、「今の成功は事務所の力じゃないか」と葛藤。退所につながったという。嵐の大野智に相通じるものもあるが、アイドル人気は事務所の力によるところは大きい。大事なのはアイドル卒業後の進路先と最終的な人生の選択。すべては自身の選択にかかる。元アイドルが話す。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「ちむどん事実婚」にSNS困惑…黒島結菜は女優として瀬戸際、宮沢氷魚の“惚れっぽい”過去発言も心配

    「ちむどん事実婚」にSNS困惑…黒島結菜は女優として瀬戸際、宮沢氷魚の“惚れっぽい”過去発言も心配

  2. 2
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

  3. 3
    黒島結菜の妊娠&事実婚の前年に先輩・土屋太鳳が示した"お手本" 芸能界“デキ婚ラッシュ”へ

    黒島結菜の妊娠&事実婚の前年に先輩・土屋太鳳が示した"お手本" 芸能界“デキ婚ラッシュ”へ

  4. 4
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5
    事務所の社長を自ら解雇…小林幸子はマスコミから袋叩きに

    事務所の社長を自ら解雇…小林幸子はマスコミから袋叩きに

  1. 6
    巨人の救世主になるか?緊急補強したヘルナンデスは10年以上マイナー塩漬けの苦労人

    巨人の救世主になるか?緊急補強したヘルナンデスは10年以上マイナー塩漬けの苦労人

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    フィギュア宇野昌磨 電撃引退の裏に新星マリニンとの実力差…また稼ぎ頭失った連盟は先行き不安

    フィギュア宇野昌磨 電撃引退の裏に新星マリニンとの実力差…また稼ぎ頭失った連盟は先行き不安

  4. 9
    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

  5. 10
    キャンプバブルに浮かれすぎた?「スノーピーク」が99%減益で非上場化も…再編は波高し

    キャンプバブルに浮かれすぎた?「スノーピーク」が99%減益で非上場化も…再編は波高し