二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

お笑い界はチーム力の吉本vs個人力の東京芸人で乱戦模様

公開日: 更新日:

 吉本興業が本格的に東京に進出した80年代。東京では漫才人気の立役者、ビートたけしが弟子志望者を集め1983年に「たけし軍団」を設立。リアクション芸でテレビ界に進出して一大ブームをつくった。

「吉本に対してライバル意識もあったでしょうが、軍団は素人の集まり。舞台で鍛えた吉本芸人の話術に対抗する手段として体を張った芸で対抗した。『風雲!たけし城』(TBS系)など数々の番組がヒット。吉本とは違った笑いで色分けされ、東西入り交じってテレビ界は空前のお笑いブームになった」(テレビ関係者)

 集団のリアクション芸も長くは続かず軍団も解散状態のなか、お笑い第3世代のダウンタウンがリアクション芸を再興すべく立ち上げた「ガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)で吉本芸人が大暴れ。大晦日恒例の人気番組に押し上げた。東京でもリアクションの流れを組んだダチョウ倶楽部と出川哲朗が孤軍奮闘。特に冠番組まで持つ出川人気は目を見張るものがあるが、芸人の質量ともに勝る吉本の勢いは衰えなし。番組の顔となる司会者だけでも明石家さんま松本人志浜田雅功。さらに東野幸治今田耕司加藤浩次と後継者は絶えることがない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり