二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

山田邦子の一件で見えた ベテランお笑いタレントの難しさ

公開日: 更新日:

「事務所は私に全然関心がない」と自身のブログで事務所に対しての不満をぶちまけたタレントの山田邦子(58)。芸能界も一般社会のように会社に不満を持つ者はいるが、唐突に事務所とのギクシャクした関係をタレントから明らかにするのは珍しい。さっそく「なにがあったの」と業界内からも疑問視する声が飛んでいる。一説には、すでに事務所からの独立を進めているとの話も出ているが、先に不満を公にして独立することに意味はあったのだろうか――。

 山田は短大時代にバスガイドのモノマネなどをきっかけに芸能界入り。1980年代に女ピン芸人の先駆者として冠番組を持つなど目覚ましい活躍をした。そこには本人の才能だけでなく山田の魅力を引き出し、サポートした老舗の「太田プロ」の力もあった。事務所の力なくしてタレントは育たないし、タレントを売らなければ事務所の経営も成り立たない。お互い“ウィンウィン”の関係なら問題は起こりにくいが、浮き沈みの激しい芸能界。人気に陰りが来れば仕事も減る。ライバルの出現でトップの座も奪われる。そこにミゾが生まれ衝突が起きる。

 山田によれば一緒にやってきた元社長が高齢から世代交代。新社長体制になり山田に対してのマネジメントがおろそかになってきたことに不満を持つようになり、ついに爆発したというのが事の経緯のようだが、ある芸能プロ幹部はこう話す。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  3. 3
    明石家さんま“賞味期限切れ”危機…TV界に「つまらない」の声広がり“老害芸人”リスト入り

    明石家さんま“賞味期限切れ”危機…TV界に「つまらない」の声広がり“老害芸人”リスト入り

  4. 4
    NHK「日曜討論」で陰謀論炸裂のア然…政治改革は「自民の力を削ぐ政局」のトンデモ発言

    NHK「日曜討論」で陰謀論炸裂のア然…政治改革は「自民の力を削ぐ政局」のトンデモ発言

  5. 5
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  1. 6
    17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか

    17億円の損害賠償「払う気ない」と発言…「漫画村」運営者の言い分は通るのか

  2. 7
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  3. 8
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  4. 9
    万博遠足の休憩所はガス爆発現場!大阪府が計画「児童・生徒 無料招待」でも真っ平ごめん

    万博遠足の休憩所はガス爆発現場!大阪府が計画「児童・生徒 無料招待」でも真っ平ごめん

  5. 10
    維新・馬場代表が自民に“助け船”で大炎上! 裏金事件の実態解明「無理じゃないか」発言の姑息な狙い

    維新・馬場代表が自民に“助け船”で大炎上! 裏金事件の実態解明「無理じゃないか」発言の姑息な狙い