本多正識
著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

キングコング梶原は上沼さんを嫌っているわけではない

公開日: 更新日:

カジサックの巻

キンコン西野・吉本退社」という思いもよらない出来事に、コンビ結成当初から知る者としては衝撃が走りました。キングコング解散かと心配しましたが、コンビは存続するので、いつの日かまた2人が大好きな漫才をできる日が来ることを願っています。

 吉本に残った方の“カジサック”ことキングコングの梶原君は今や登録者数200万人を超える大人気YouTuber。西野君とコンビを組む前から、しゃべり、動き、センスが突出していた生徒でした。

 在学中、キングコングを結成して数カ月も経たぬうちにNHKの新人漫才コンクールで最優秀賞受賞、劇場出番を獲得と普通では考えられない「エリート街道」をまっしぐら。卒業後、関西ではたちまち人気者になり、「はねるのトびら」で全国ネットのゴールデンに進出。芸人を目指す者にとってはこれほどの成功はないという誰もが羨む存在でしたが、本人は引き出しも少なく、実力もなかったので戸惑いの連続で余裕などまったくなかったと言ってました。

 その風貌から「(ナイナイの)岡村2世」と言われるのを嫌い、丸刈り頭をあえて長髪に変え、存在感を出さないといけないと気ばかり焦って空回り。いつしかストレスがたまり、2003年ついに失踪して数カ月音信不通になり、レギュラーを全て失いました。復帰してからも自信が持てず、周囲に気を使いすぎて前に出ることもできず、「(相方の)西野に迷惑がかかるから辞めよう」と考えたことも一度や二度ではありませんでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「ちむどん事実婚」にSNS困惑…黒島結菜は女優として瀬戸際、宮沢氷魚の“惚れっぽい”過去発言も心配

    「ちむどん事実婚」にSNS困惑…黒島結菜は女優として瀬戸際、宮沢氷魚の“惚れっぽい”過去発言も心配

  2. 2
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

  3. 3
    黒島結菜の妊娠&事実婚の前年に先輩・土屋太鳳が示した"お手本" 芸能界“デキ婚ラッシュ”へ

    黒島結菜の妊娠&事実婚の前年に先輩・土屋太鳳が示した"お手本" 芸能界“デキ婚ラッシュ”へ

  4. 4
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5
    事務所の社長を自ら解雇…小林幸子はマスコミから袋叩きに

    事務所の社長を自ら解雇…小林幸子はマスコミから袋叩きに

  1. 6
    巨人の救世主になるか?緊急補強したヘルナンデスは10年以上マイナー塩漬けの苦労人

    巨人の救世主になるか?緊急補強したヘルナンデスは10年以上マイナー塩漬けの苦労人

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    フィギュア宇野昌磨 電撃引退の裏に新星マリニンとの実力差…また稼ぎ頭失った連盟は先行き不安

    フィギュア宇野昌磨 電撃引退の裏に新星マリニンとの実力差…また稼ぎ頭失った連盟は先行き不安

  4. 9
    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

  5. 10
    キャンプバブルに浮かれすぎた?「スノーピーク」が99%減益で非上場化も…再編は波高し

    キャンプバブルに浮かれすぎた?「スノーピーク」が99%減益で非上場化も…再編は波高し