山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神80年代以降の歴代ベストナイン“次点”あえて選んでみた

公開日: 更新日:

野手編

 1980年代以降の阪神タイガース歴代ベストナインの「次点」を勝手に選ぶという茶飲み話の第2回である。前回のバッテリー編に続き、今回は野手編をお送りする。

 まずはファースト。ベストはバースに決まっているので、わざわざ次点にした甲斐がある。80年代以降の阪神の場合、清原和博や松中信彦のようなファーストの和製大砲が見当たらないため、必然的にバースの次の外国人となるわけだが、それならオマリーを選ぶ。暗黒全盛期に4年連続3割を記録し、93年には首位打者にも輝いたアベレージヒッター。のちのマートンも優れたアベレージヒッターだったが、性格面を含む安定感ではオマリーのほうが上だったと思う。95年にヤクルトに移籍し、シーズンMVPに輝く大活躍でヤクルト日本一に大きく貢献した悔しさは忘れられない。

 次はセカンドといきたいが、その前に掛布雅之がベストに君臨するはずのサードから。ここの次点は、2005年の神がかった活躍(29本塁打、147打点!)が印象的な今岡誠か、FA組の新井貴浩かで迷った揚げ句、今岡に決定。今岡はセカンドが長くサードは短期間だったが、あの天才的かつ変態的な打撃は本当に魅力的で、いつかワンバンをヒットにするんじゃないかと期待したものだ。生え抜きのドラ1だし。

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