立教「駅伝強化」の背景に青学に偏差値逆転された焦り…前監督が不倫騒動も2年連続出場権

公開日: 更新日:

 14日、第100回記念大会となる箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走、2024年1月2日、3日開催)の予選会が東京・立川で行われ、2年連続でトップ通過した大東文化大学のほか、明治大学、帝京大学、日本体育大学などの常連校が出場権を獲得。予選会で注目が集まったのが、直前に監督と教え子の不倫が「週刊新潮」に報じられた立教大学だが、10キロをトップで通過し、6位でゴール。出場権を手にした。
 
 今年55年ぶりに箱根駅伝に出場した立大は、創立150年、箱根駅伝100周年に当たる24年に向けて、「立教箱根駅伝2024」事業を18年に開始。駅伝部門強化のため、招へいされたのが現役選手で、中央大学時代に4年連続で箱根に出場、世界陸上5000メートル代表に選出されたことのある上野裕一郎前監督(38)だった。
 
 練習では学生たちと一緒に走るなど、“日本一早い監督”と称された上野氏のもと、着実に力をつけてきた立大だったが、上野氏と学生部員の不倫が発覚し、大学が「指導者として不適切だとして判断した」ことで、11日付で上野氏を急きょ解任。原田昭夫総監督の指揮で14日の予選会に臨んでいた。
 
 東京六大学の中でも東大に並んで体育会スポーツが弱いとされる立大が、駅伝を強化し始めた背景の一つに、同じミッション系の青山学院への焦りがあったという。

「同じMARCHに括られる両校ですが、かつては人気、偏差値ともに立教のほうが上でしたが、今ではすっかり青学に逆転されています。きっかけは04年、低迷していた青学の駅伝監督に原晋さんが就任し、09年に33年ぶりに箱根に出場したことで流れが徐々に変わっていきました。初優勝の15年から18年まで連続優勝し、快進撃を続ける青学への焦りは尋常ではなく、上野監督のもとようやく結果が出始めた矢先のことでした。選手たちは監督の退任に動揺することなく頑張ったと思います」(立教大学関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり