著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

「日本人は12歳の少年」発言でマッカーサー熱が冷めた

公開日：2019/12/24 17:00　更新日：2019/12/24 17:00

一般公開されたマッカーサー元帥の執務室。壁には元帥が好んだ2枚のヨットの絵が飾られている（東京・有楽町の第一生命本館）／（Ｃ）共同通信社

　マッカーサーが解任され、日本を離れるにあたって、日本社会は一段と興奮状態になった。この国が戦争から解放され、平時の生活に戻ったその恩義をマッカーサーに仮託したということもできた。解任の５日後に、マッカーサーは羽田からアメリカ本国に戻った。離日の当日、沿道には２０万人余の人々が、…

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