十月大歌舞伎は集客に苦戦…値段設定が高過ぎるせいか?
10月の歌舞伎座は3部制。1等は1万6000円(3階Bは4500円)なので、すべて行くと4万8000円(1万3500円)。昼夜の2部制では1等1万8000円(3階Bは5000円)なので両方行っても3万6000円(1万円)。3部制はすべて行く人にとってはかなり割高だ。
観客の立場としては、2部制は4時間以上になるので、3時間前後の3部制のほうが疲れは少なく、とくに高齢者にとってはありがたいかもしれない。しかし、それにしても値段設定が高過ぎはしないか。
そのせいか、今月は集客に苦戦している。とくに、「盛綱陣屋」の第2部は空席が多い。片岡仁左衛門と尾上菊五郎(8代目)のダブルキャストで、菊五郎の日に行ったが半分程度しか埋まっていない(平日)。たいがい売り切れる仁左衛門の日も完売になっていない。
これはこの演目が、見ていてつらいからだ。歌舞伎の名作には「寺子屋」「先代萩」など、子どもが殺されるものがあるが、「盛綱陣屋」は子どもが親のために自決する話である。「今日は、盛綱陣屋で楽しみだ」という感覚にはならない。ましてこの価格では第2部が敬遠されるのは当然だろう。


















