中山七里ドクター・デスの再臨

１９６１年、岐阜県生まれ。２００９年「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい！」大賞を受賞しデビュー。本作は「切り裂きジャックの告白」「七色の毒」「ハーメルンの誘拐魔」「ドクター・デスの遺産」「カインの傲慢」に続く、シリーズ第６弾。

ドクター・デスの再臨

<87>人の生き死にを法で推進するとは

公開日：2021/02/12 17:00　更新日：2021/02/12 17:00

イラスト・大野博美

四　倫理の死　

〈１〉

　犬養たちがめぐみとの協同捜査に着手している間も医療関係者や厚労省界隈、そして政府関係者は安楽死の是非を巡って甲論乙駁を繰り返していた。積極的安楽死法制化の是非には様々な思惑が働いているものの、そ…

この記事は会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに会員登録すると続きをお読みいただけます。

今すぐ登録ログイン

{{ article.Series.name_short }} {{ article.Article.title_short }}PR