中山七里 ドクター・デスの再臨

1961年、岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。本作は「切り裂きジャックの告白」「七色の毒」「ハーメルンの誘拐魔」「ドクター・デスの遺産」「カインの傲慢 」に続く、シリーズ第6弾。

<88>安楽死容認は患者を死に押しやる装置

公開日: 更新日:
イラスト・大野博美

 亀谷幹事長はいささか激情家の一面があり、厚労大臣時代には勢い余った失言や踏み込んだ発言で毀誉褒貶相半ばする印象が強かった。だが会見上での法制化否定発言は本人の意図とは別に、積極的安楽死が政争の争点に変質した事実を告げるものとなった。

 国民党は左派…

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