週間読書日記
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加門七海(作家)文化は歴史を担う背骨となる
6月×日 小松和彦著「いざなぎ流の研究 祭儀編」(KADOKAWA 7480円)を読み始める。最近の物価高は相当辛いが、紙やインク、製本技術、すべてが貧弱になっていくのを目にすると、今こそ紙の本を買わ…
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鈴木涼美(作家)ダイエットのお供として読み始めパンを注文
6月×日 昼食の約束があり、明治公園内のレストランで高橋源一郎著「食べる本」(河出書房新社 1650円)を読んで待っていると、4カ月ぶりに会う女友達が2人同時に現れた。2人とも、地元の子育て広場で知り…
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澤田瞳子(作家)故郷も家族も奪われた13世紀バルトの少年の旅
5月×日 恐ろしいことに、すでに暑い。私の暮らす京都は元々暑さ厳しき街で、去年の猛暑日日数は61日。さて、今年はどうなるだろう。 そんな最中、皆川博子さんよりご新著「ジンタルス RED AMB…
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花房観音(作家)悲しき怨念の齎す怪異
5月×日 世の中は怪談ブームらしい。確かに怪談イベントの盛況さや実話怪談本が売れているという話はよく耳にする。私も怪談は好きだが「ブーム」と言われるようになってから違和感を覚えることが増えた。怪談は「…
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竹内薫(サイエンス作家)鈴木光司さん、またいつか宇宙と時空の神秘を語り合おう
5月×日 友人の鈴木光司さんが亡くなった。夜遅く、娘さんからメッセージが入ったが、突然のことで信じられない。 5月×日 カトリック教会で行われたミサと告別式に出席。帰りの電車で、この前、一緒に食…
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石川智健(作家)改めて感じる書店員の仕事の大変さ
5月×日 仕事帰りに書店へ。新刊の文芸書をチェック。世の中のあらゆるものの価格が高騰している中、書籍も例外ではない。小説家を生業にしていて、読むことは半ば仕事ではあるが、書籍の値段が高くなったなと切実…
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小野寺史宜(作家)僕のような人が一定数いるにちがいない
4月×日 今日も歩く。僕はいつもそうなのだ。徒歩20分のスーパーに買物に行く際も、大まわりをして40分をかける。健康のためでもあるが、書くためでもある。1時間も歩けば、何かしらアイデアは出る。登場人物…
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伏尾美紀(作家)清張にとっても自身と父との物語であった「砂の器」
1月×日 雪がまた、窓ガラスを叩き始めた。雪かきでくたくたになった体を休めながら、松本清張著「清張が聞く! 一九六八年の松本清張対談」(文藝春秋 1980円)を読む。東久邇稔彦、池田大作、松下幸之助ら…
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丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)
4月×日 趣味としての読書、というものをしばらくやっていない気がする。海外取材に執筆、さらにYouTubeでの発信が主な仕事になってから、本は完全に「資料」という位置づけになった。特にインタビューでは…
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嶺里俊介(作家)
3月×日 「これ可能なの?」犯人が仕掛けたトリックについて、とある席で同業者から質問された。通信業界に身を置いていたので、多少は見識がある。呉勝浩著「爆弾」(講談社 1980円)。大都市東京を舞台にし…
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黒木亮(作家)
3月×日 取材でやって来たエストニアの首都タリンで、ペリメニ(餃子)の夕食。東は日本から西はポーランドに至るまで幅広く愛されるユーラシアの代表食。当地では厚めの皮であんを包み、一口サイズに丸め、蒸して…
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真梨幸子(作家)
3月×日 去年の11月から続けている歯医者通い。歯だけには自信があったのに、還暦をすぎるとやはりガタがくる。人生初の根管治療。治療が終わるまではその歯で噛めないのでストレスが半端ない。待合室はさらにス…
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荻堂顕(作家)
2月×日 先週床に物を落とし、かなり大きな穴を開けてしまった。慌ててホームセンターで補修キットを買い、自分なりに埋めてはみたものの、むしろ見栄えは悪くなる一方である。そこで、思い切ってプロを呼んだ。5…
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高嶋哲夫(作家)
3月×日 連日、マスコミは高市政権の動向を報じている。新政権が誕生するたび、僕たちは期待と不安のはざまで揺れる。教育無償化や消費税廃止、減税といった政策は注目を集めるが、いま日本に求められているのは、…
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彩瀬まる(作家)
3月×日 原稿がなかなか進まない。理由はわかっている。国際情勢が不安定だからだ。従来の国際秩序が揺らぎ、別の形に遷移する過渡期にいるように感じる。私はどの小説も、「私たちが住んでいる世界とはこういうも…
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絲山秋子(作家)
1月×日 衆院選の情報をラジオで聴きながら確定申告のための伝票整理をする。私が住む群馬5区は自民党と参政党の2人しか候補が立たない。立派な祭のある町を羨むような気分で全国の注目区や激戦区をチェックして…
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赤神諒(作家)
2月×日 教壇に立って二十余年。法学の講義で学生の関心を惹こうと、渾身のジョークやエピソードを投げても、教室は静まり返っている。打率1割台の貧打に喘ぐ我が身は、小説家としても「隠れた名作」を量産するば…
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岩井三四二(作家)
1月×日 お久しぶりです。この「週間読書日記」は、3年半ぶりの登場です。 さて、中島京子著「長いお別れ」(文藝春秋 726円)は、認知症の物語である。登場するのは中学の元校長先生。 元…
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佐野広実(作家)
1月×日 ご存じと思うが、ミステリーの小説やドラマには一種のパターンがある。「ラストは断崖絶壁」といったものではなく、物語の構造のことだ。例えば「最初のうち犯人かと怪しまれていた人が実はいい人で、いい…
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佐藤一磨(拓殖大学政経学部教授)
12月×日 実家に帰省する新幹線の中で、気になっていた田中世紀著「なぜ男女格差はなくならないのか」(講談社 1012円)を読む。男女格差については色々な本があり、差別化するのが難しいが、どうなのかと思…
