本屋はワンダーランドだ!
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信愛書店 en=gawa(西荻窪)推定7坪の売り場の“旬”の棚には「皆さんに読んでほしい本」
午前10時のアポ。開店時刻より2時間も早いのに、店の奥に人の気配あり。実は旧知の本屋さんなので、ずけずけと。本棚に、紙の雑貨が増えているなーと見ながら奥に進むと、以前はギャラリーとトークのスペースだ…
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バックパックブックス(代田橋)「“どこへでも行けるような気がしてくる本”がコンセプト」
なかなかのたたずまいだ。店頭で大量の本が、その存在をアピールしている。おっ、「ファーブル昆虫記」のシリーズだ。「水滸伝」に「西遊記」、小田実や乃南アサにも目がいったり。 そして、店内に入ると…
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stacks bookstore(神保町)選書のほぼ全てがオーナー・山下さんが読んで心に響いた本
アパレルのショップだと思って入ってくる人も少なくないそうだ。広い窓から、しゃれたTシャツのディスプレーが見えるから。目を凝らせば、本の存在にも気づく……という感じ。 大判本「地球の食卓」が壁…
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夢野書店(神保町)ワクワク感に満ちた漫画の専門古書店
お菓子は売ってないけど、駄菓子屋さんを彷彿とした。入り口を入ってすぐの棚からして、目がくりくりした昭和中期の女の子が表紙の「りぼん」、半ズボンの少年が表紙の「鉄人28号」などお宝続々。おっと「ガロ」…
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kamos(かもす)=京島 「生活」と密着した空間に“社会の端っこ”をのぞくような本が約500冊
こんなに昭和な町が東京に残っていたんだ。と「キラキラ橘商店街」を歩き、「空襲で焼けなかったので、自然と店が集まってきた」と商店街事務所に寄り道して聞く。まち歩きは楽しいな──。 その商店街の…
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書肆 海と夕焼(府中・分倍河原)築70年の木造平屋の書店は隠れ家のよう
分倍河原駅近くの「かえで通り」から、路地を数メートル進むと、トマトやゴーヤーが茂っていて、かわいい木造平屋の家が立っていた。1建物に2軒形式。向かって右が、小さな新刊書店「書肆 海と夕焼」だ。縁側か…
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本のすみか(大阪・北加賀屋)「本を読まない人にも面白いと思ってもらえる」が選書基準
昔は造船所があって、栄えた地だったらしい大阪・北加賀屋。今は洗濯物を干す年配女性や犬を引っ張る子どもが絵になる、小住宅がひしめく住宅街だ。2階建て長屋を再生した建物の中に「本のすみか」があった。 …
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青猫書房(赤羽)ロングセラーや詩集、猫の本の棚までぎっしり4000冊
赤羽駅から商店街を歩き、1足100円のソックスを売る店に感動し、その先の住宅街へ。絵本専門店「青猫書房」は、柔らかな日差しを浴びて立つ、白い建物の1階にあった。 「木造4階建てなんです。木造に…
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BOOK OF DAYS(大阪・本町)インバウンドたちがジャケ買いしていく新刊アート専門店
ビジネス街のオアシスのような小さな公園があり、そこから見えた。ビルの2階に、ペンダントライトが本棚を照らす一室が。あ、あそこだ。階段を上がってドアを開けると、外から見えた以上にステキな空間だった。 …
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地理系ブックカフェ 空想地図(駒沢大学)店主の蔵書+お客からの寄贈本で地図関係1700冊
表に「とろとろオムライス」とのぼりが上がっていて、店内に入ると、左手にオープンカウンターのキッチン。が、何より目を奪われるのは、右手に並ぶ本。「地理院地図の深掘り」「『暗橋』で楽しむ東京さんぽ」「東…
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ページ薬局(大阪・蛍池)「偶然出会った本の影響を受けてきた」と気づき薬局に本屋を併設
すぐ近くに耳鼻咽喉科や婦人科などのクリニックがあり、診察を終えた人たちがやって来る。そう、ここは調剤薬局である。だが、壁面に本がびっしり。前代未聞ではないだろうか。本屋さんを併設した調剤薬局というの…
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ブックカフェ二十世紀[ネオ書房運営](神保町)切通ワールドを愛する棚主たちが集うシェア型書店
神保町の古書店「@ワンダー」の2階にある「ブックカフェ二十世紀」が、あの切通さんの「ネオ書房」運営の本屋とカフェになっているよ──。との情報が届いて、いざ行かん。切通さんとは、ウルトラマンや映画など…
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書肆サイコロ(高円寺)骨董品店の趣が濃い中に個性的な写真集やアート本が
高円寺には20軒余りの本屋さんがあり、「本の街商店会」という団体ができている。その関係者から「説明しづらいから、ともかく行ってみて」と風変わりな推挙を受けた理由が、すぐに分かった。 アンティ…
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青熊書店(大岡山)コンセプトは「土地と人」その根幹に“青”森と“熊”本
大岡山駅から大岡山北口商店街を進み、左に右に、ちょいと曲がった脇道沿い。青熊くんが本を読む絵の吊り看板が目印だ。この3月に開店したばかりなのに、濃い茶色の木の外観が、ずいぶんしっくり──。 「…
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ちぇすなっと(大阪・豊中)70年分の「こどものとも」などあっぱれな品ぞろえ
いいな~、この空間。入るなり、同行カメラマンさんともども、笑みがこぼれた。ユーズド風の柱や梁と、草色と茜色に彩られた一部スペース。色調豊かな絵本と児童書と暮らしの本がずらり。15席のテーブルもゆった…
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blackbird books(大阪・緑地公園)窓ガラスの向こうで本が見せる端正な“居住まい”
新大阪駅から地下鉄御堂筋線と、乗り入れの北大阪急行で3駅目の緑地公園駅。西側に降りて、マンションが並ぶ静かな通りを進むと、窓ガラスの向こうに本が端正な居住まいを見せている。しっくりくる佇まいだなー。…
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千章堂書店(阿佐ヶ谷)文豪全集から考古学まで勢揃いの“昔ながら”の古本屋
JR阿佐ケ谷駅すぐの「北口アーケード街」の中ほどにある。店頭に、名画パンフレットや「日本の国宝」をはじめ均一本がびっしり。そこに足を止めると、店内のてらわない雰囲気に誘われる。 実は結構利用…
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ねこの手書店(西荻窪)ユニークな店名の新古書店「ウチで買ってウチに売りに来る人が多いんです」
ユニークな店名と、スカイブルーが基調の棚の雰囲気から、近頃できた古本屋さんかと思ったが、大間違い。比較的近年に出版された本を扱う新古書店で、「開店30年ほどになります」と店長の戸田岳志さん(47)。…
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早春書店(国分寺)高校時代に通った古本屋が店主の原点
その昔、村上春樹が開いたジャズ喫茶があり、中山ラビも店をしていた町だ。と、思いながら国分寺駅から歩いて来たのだが、着いて思った。さすが、そうした時層、地層上にある本屋さんだと。 表には均一本…
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えほんやるすばんばんするかいしゃ(高円寺)築80年の建物、ガラス戸の向こうはまるで「絵本ラボ」
築80年の建物。ガラガラとガラス戸を開けると、絵本がずらりと並んでいる。カラフルではあるが、キラキラはしていないものが多そう。長新太「みんな びっくり」、土方久功「ぶたぶたくんのおかいもの」、まつい…