本屋はワンダーランドだ!
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りんてん舎(武蔵野)本屋・出版関係書の充実ぶりと真骨頂は“文脈”で並べた詩歌
三鷹駅から北へ。西久保二丁目バス停前に小さな看板。「りんてん舎」とある。ひらがな4文字、柔らかな響きだなーとドアを開ける。整然と本棚空間が広がるも、床のところどころに本が積まれ、不思議なリズムを放っ…
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ニジノ絵本屋2号店(水道橋)表紙の物語の音が聞こえてきそう
東京ドームシティ内。白山通りすぐの1階に、コンテナショップがかたまった一角が昨年夏にできていて、その中の一軒だ。 店頭に、超ロングセラーの「ちいさいおうち」、ロングセラーの「くつしたしろくん…
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URESICA(ウレシカ)西荻窪「作家さんたちと一緒につくっている店、みたいな感じです」
西荻窪駅から続く「北銀座通り」に面した2階建ての建物。小窓に、すてきな装丁の9冊が並んでいる。扉を開ける。と、絵本やアート本、それに少々の一般書が静かに迎えてくれた。 「こんにちは」と店の奥に…
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本と豆料理 豆千(川口)飲み助店主が提供する絶品豆料理とバランスの良い選書
川口駅から続く「本町大通り」に面したビルの中だが、入り口は裏側の細い道から。週末に、小さな案内ボードがぽつんと出る。扉を開けると、本の匂いに豆の香りがふわりと重なる。「本と豆料理 豆千」は、まさしく…
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暮らしの思想(西尾久)ブックカフェも兼ねた本と花が融合する白い空間
肉屋、魚屋、果物屋などが点在する「小台銀座」。銭湯の隣に、広い窓から、本が並ぶ白い空間が見える8坪ほどの店があった。ドアを開けた途端、空気が変わった。環境音楽が静かに流れ、中央に配された三角の大テー…
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古本や めねふね堂(谷中)元大学図書館司書の店主が集めてきた多種多様な本たちが10坪の空間に
谷根千の愛称で人気のエリアだが、曇天のこの日は観光客が少なくてラッキー。住宅の合間に個性的な店が現れる「キッテ通り」に「古本や めねふね堂」が1年ほど前にできていた。 ガラス戸を開けて入ると…
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よりまし堂(日野・南平)「毒にも薬にもならない本は置きません」人文系本づくりのプロが選書
高幡不動の駅前は賑やかだが、隣の南平駅周辺はずいぶんのんびり。なので、すぐに見つかった。4月にオープンした「本屋とキッチン よりまし堂」の案内ボードが。 55平方メートルとゆったり。手前に本…
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HIRAKU書店(池袋)“窓”と“本”がモチーフのサードプレイスにシェア型書店
池袋駅から明治通りを北東に進み、六叉路を越えた少し先。2階建てのしゃれた建物だ。 入ると、左手に「24時間 本屋が好き 福袋本」とシールを貼った茶封筒十数個ほどがおのおの200円で並んでいる…
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図鑑カフェfumikura(桜台)店主は筋金入りの図鑑愛好者で地理学科出身
千川通りに面し、外から幾分かの本は見えるが、美容院? と通り過ぎる人がいると思う。私もそうだったから。惜しいことを! 店名のfumikuraとは、大和言葉の「文庫」のことだそう。「今日はどれ…
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南と華堂(なんとかどう)日野・南平 ウッディーな空間に新刊絵本が約1000冊
閑静な住宅街に、オーラを放っていた。ウッドデッキが設けられた外側から、窓越しに本棚が見える。あ、ここだ。緑のドアを開け、「こんにちはー」。 店内に入るや、1本の川と、その周辺が描かれた、細長…
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信愛書店 en=gawa(西荻窪)推定7坪の売り場の“旬”の棚には「皆さんに読んでほしい本」
午前10時のアポ。開店時刻より2時間も早いのに、店の奥に人の気配あり。実は旧知の本屋さんなので、ずけずけと。本棚に、紙の雑貨が増えているなーと見ながら奥に進むと、以前はギャラリーとトークのスペースだ…
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バックパックブックス(代田橋)「“どこへでも行けるような気がしてくる本”がコンセプト」
なかなかのたたずまいだ。店頭で大量の本が、その存在をアピールしている。おっ、「ファーブル昆虫記」のシリーズだ。「水滸伝」に「西遊記」、小田実や乃南アサにも目がいったり。 そして、店内に入ると…
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stacks bookstore(神保町)選書のほぼ全てがオーナー・山下さんが読んで心に響いた本
アパレルのショップだと思って入ってくる人も少なくないそうだ。広い窓から、しゃれたTシャツのディスプレーが見えるから。目を凝らせば、本の存在にも気づく……という感じ。 大判本「地球の食卓」が壁…
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夢野書店(神保町)ワクワク感に満ちた漫画の専門古書店
お菓子は売ってないけど、駄菓子屋さんを彷彿とした。入り口を入ってすぐの棚からして、目がくりくりした昭和中期の女の子が表紙の「りぼん」、半ズボンの少年が表紙の「鉄人28号」などお宝続々。おっと「ガロ」…
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kamos(かもす)=京島 「生活」と密着した空間に“社会の端っこ”をのぞくような本が約500冊
こんなに昭和な町が東京に残っていたんだ。と「キラキラ橘商店街」を歩き、「空襲で焼けなかったので、自然と店が集まってきた」と商店街事務所に寄り道して聞く。まち歩きは楽しいな──。 その商店街の…
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書肆 海と夕焼(府中・分倍河原)築70年の木造平屋の書店は隠れ家のよう
分倍河原駅近くの「かえで通り」から、路地を数メートル進むと、トマトやゴーヤーが茂っていて、かわいい木造平屋の家が立っていた。1建物に2軒形式。向かって右が、小さな新刊書店「書肆 海と夕焼」だ。縁側か…
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本のすみか(大阪・北加賀屋)「本を読まない人にも面白いと思ってもらえる」が選書基準
昔は造船所があって、栄えた地だったらしい大阪・北加賀屋。今は洗濯物を干す年配女性や犬を引っ張る子どもが絵になる、小住宅がひしめく住宅街だ。2階建て長屋を再生した建物の中に「本のすみか」があった。 …
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青猫書房(赤羽)ロングセラーや詩集、猫の本の棚までぎっしり4000冊
赤羽駅から商店街を歩き、1足100円のソックスを売る店に感動し、その先の住宅街へ。絵本専門店「青猫書房」は、柔らかな日差しを浴びて立つ、白い建物の1階にあった。 「木造4階建てなんです。木造に…
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BOOK OF DAYS(大阪・本町)インバウンドたちがジャケ買いしていく新刊アート専門店
ビジネス街のオアシスのような小さな公園があり、そこから見えた。ビルの2階に、ペンダントライトが本棚を照らす一室が。あ、あそこだ。階段を上がってドアを開けると、外から見えた以上にステキな空間だった。 …
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地理系ブックカフェ 空想地図(駒沢大学)店主の蔵書+お客からの寄贈本で地図関係1700冊
表に「とろとろオムライス」とのぼりが上がっていて、店内に入ると、左手にオープンカウンターのキッチン。が、何より目を奪われるのは、右手に並ぶ本。「地理院地図の深掘り」「『暗橋』で楽しむ東京さんぽ」「東…
