木曜日は夜ふかし本
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「札幌誕生」門井慶喜著
「札幌誕生」門井慶喜著 幕末から昭和にかけて、極寒の北の大地に新たな近代都市をつくることに挑んだ人がいた。本書は、「札幌」が誕生する過程に立ち会うことになった人々の情熱の物語だ。「家康、江戸を…
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「SEX20億年史」デイヴィッド・ベイカー著 染田屋茂訳
「SEX20億年史」デイヴィッド・ベイカー著 染田屋茂訳 38億年前に生命の起源が起き、長い間、微生物は無性生殖で自分のクローンを作成するだけだった。しかし、その18億年後、地球全体が凍結する…
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「シスター・レイ」長浦京著
「シスター・レイ」長浦京著 主人公は、2年前にフランスから帰国した予備校講師・能條玲。フィリピン出身のマイラや、姪の莉奈にサポートしてもらいながら、母親の介護と仕事を両立している。 そ…
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「熟柿」佐藤正午著
「熟柿」佐藤正午著 亡くなった晴子伯母さんは柿が大好きで、熟した柿の実をよくすすっていたらしい。そんな話を葬儀の日に聞いたあと、身重のかおりは泥酔した夫を助手席に乗せ、千葉の自宅へと車を走らせ…
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「警察官の心臓」増田俊也著
「警察官の心臓」増田俊也著 夏のある日、愛知県岡崎市にある池で女性の遺体が発見された。当初自殺かと思われたが、47カ所もの刺創が確認されたため、急きょ殺人事件と認定される。 被害者は、…
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「リペアラー」大沢在昌著
「リペアラー」大沢在昌著 有名な占い師を祖父に持つイラストレーターの五頭想一は、ある日、友人でノンフィクション作家のミヤビから、知人から受けた仕事を手伝ってほしいと頼まれた。40年前に六本木の…
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「谷根千、ずーっとある店」森まゆみ著
「谷根千、ずーっとある店」森まゆみ著 1984年に創刊し2009年に終刊した地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の編集人だった著者が、創刊以前から同地域にあった65軒の地元の店のライフストーリーをつ…
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「流氷の果て」一雫ライオン著
「流氷の果て」一雫ライオン著 時はバブルに沸く1985年。札幌市内から知床半島ウトロへ向かっていた「北斗流氷号バスツアー」が、吹雪の中、転落事故を起こした。乗客48人のうち生存者は少年少女を含…
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「戦火のバタフライ」伊兼源太郎著
「戦火のバタフライ」伊兼源太郎著 太平洋戦争末期。衛生兵の尾崎洋平は、医師の小曽根太郎と共に南方前線で増え続ける負傷兵への手当てを続けていたが、味方の命を絶つ手助けをするところまで追い詰められ…
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「日本の人魚伝説」髙橋大輔著
「日本の人魚伝説」髙橋大輔著 人魚といえばディズニー映画の「リトル・マーメイド」など、上半身が乙女、下半身は魚の姿をした可憐な海の精を思い浮かべる人がほとんどだろう。しかし、日本で紹介された「…
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「おぼろ迷宮」月村了衛著
「おぼろ迷宮」月村了衛著 主人公は、大学2年の三輪夏芽。築50年を超えた「朧荘」で1人暮らしをしながら、アルバイトをしつつなんとか大学に通っている。 そんなある日、バイトに出掛けると見…
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「嗤う被告人」前川裕著
「嗤う被告人」前川裕著 「銚子のドン・ファン」の異名を持つ老資産家・野島耕三が急性覚醒剤中毒で死亡した。この一件は殺人事件として扱われ、55歳下の元妻・由起が殺人罪で起訴された。 由起の…
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「潤日」舛友雄大著
「潤日」舛友雄大著 いま中国では「潤」という言葉が流行している。元来「儲ける」を意味する言葉だが、ピンインでRunと書くため、よりよい暮らしを求めて国外へと脱出する人々を指すようになった。目指…
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「オリオンは静かに詠う」村崎なぎこ著
「オリオンは静かに詠う」村崎なぎこ著 木花咲季は宇都宮の若草ろう学校に通う高校1年生。ある日、学校帰りに立ち寄った「おひとりさま専用カフェ」で百人一首に出合い、歌の情景が目の前に広がっていくさ…
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「秘仏の扉」永井紗耶子著
「秘仏の扉」永井紗耶子著 聖徳太子をモデルに作られたという法隆寺夢殿の救世観音像は、鎌倉時代以降200年もの間「絶対秘仏」とされ、ほとんど人目にさらされたことがなかった。その扉を開けば仏罰が下…
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「京屋の女房」梶よう子著
「京屋の女房」梶よう子著 時は寛政12(1800)年。江戸は京橋一丁目の煙草入れ屋「京屋」は店を開けた途端、次から次へと客が舞い込み、朝から大わらわだ。 ここは、江戸一番の戯作者と誉れ高い…
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「ロスト7」真山仁著
「ロスト7」真山仁著 新潟の原発近くにある青田稲荷で、不審物が発見されたところから物語が始まる。神社の賽銭箱の上に黒いカバンが置かれており、そこには「触るな危険!!」の文字と放射能を警告する三…
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「他人屋のゆうれい」王谷晶著
「他人屋のゆうれい」王谷晶著 派遣でオペレーターの仕事をしている南大夢は、ある日、兄から、春夫おじさんの遺品整理を押し付けられた。仕方なく都内・下町にある「メゾン・ド・ミル」の404号室を訪ね…
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「秋葉断層」佐々木譲著
「秋葉断層」佐々木譲著 警視庁捜査1課特命捜査対策室の刑事・水戸部のもとに、27年前のひき逃げの未解決事件が持ち込まれたところから物語は始まる。ひき逃げなら本来交通捜査課の仕事だが、被害者の姉…
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「もっと読みたくなる! 芥川龍之介」野田康文編、入江香都子、溝渕園子著
「もっと読みたくなる! 芥川龍之介」野田康文編、入江香都子、溝渕園子著 平安時代を舞台に描かれた短編小説「藪の中」は、武弘という男が殺されたという1つの事件をめぐって、当事者3人を含む7人の証…