木曜日は夜ふかし本
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「佐伯警部の推理」佐々木譲著
「佐伯警部の推理」佐々木譲著 重大事案の検挙実績で道警一だった札幌大通警察署刑事3課の佐伯宏一は警部に昇進、函館方面本部捜査課に着任した。赴任早々、殺人事件が起こる。函館港の岸壁で、重りを付け…
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「七人の記者」一本木透著
「七人の記者」一本木透著 宝城大学2年の美ノ輪七海は、学内の「宝大タイムス」の記者。ある日、七海は同じ下宿先の友人が、次期大学総長選の有力候補で、現政権と太いパイプを持つ小笠原教授から性被害を…
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「翠雨の人」伊与原新著
「翠雨の人」伊与原新著 大正9年生まれの勝子は幼い頃から雨が降ることが不思議で仕方なく、その好奇心から理数系が得意だった。紫陽花と雨が好きだった少女は、医師を目指すも東京女子医学専門学校の面接…
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「新宿ゴールデン街〈双葉〉女三代記」萩原初江、城島徹著
「新宿ゴールデン街〈双葉〉女三代記」萩原初江、城島徹著 昭和23年の開業以来、新宿ゴールデン街の最古参バーのひとつとなった「双葉」。本書は、そんな「双葉」のルーツをたどりつつ、初代ママの萩原操…
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「天がたり」麻宮好著
「天がたり」麻宮好著 長屋に暮らす10歳の心太は、かつて父がつくったみくじ筒を持って、毎日永代橋のたもとに立つ。道行く人に辻占い売りをして、日銭を稼いでいるのだ。ある日、黒染めの法衣を着た坊主…
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「サムライ漂海記」天野純希著
「サムライ漂海記」天野純希著 主人公は、幼い頃に左目の視力を失って以来、左目を眼帯で覆っている隻眼の武士・真鍋八弥。生まれてすぐ父親は行方知らずになり、12歳で母親を亡くした八弥は、真鍋家の当…
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「金沢浅野川雨情」城山真一著
「金沢浅野川雨情」城山真一著 金沢・ひがし茶屋街で人気だった芸妓、なつ江が殺されたところから物語は始まる。 丈弘の実家である水引細工の店に、以前、取材に来た石川日報文化部の記者・小豆沢…
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「飛博」楡周平著
「飛博」楡周平著 上田安治は、テキ屋の元締だった父親・松吉を亡くしたばかり。納骨を済ませたある日、コンサルタントを名乗る堂上久之がやってきた。自宅以外に相続したものはないはずの安治は、堂上から…
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「情熱」桜木紫乃著
「情熱」桜木紫乃著 報道カメラマンの牧村は早期退職と離婚とで東京を引き払い、2年前に故郷・北海道に戻ってきた。 ある日、広告撮影の現場でスタイリストの二葉と再会。高校3年の3月に別れて…
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「巣鴨プリズンから帰ってきた男たち」中川右介著
「巣鴨プリズンから帰ってきた男たち」中川右介著 戦後の日本は、巣鴨プリズンに収監された戦犯たちの「ムショ仲間」によって支配されてきた。侵略戦争を計画し準備し遂行した人物や、そこに協力した財界の…
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「暦のしずく」沢木耕太郎著
「暦のしずく」沢木耕太郎著 時は江戸中期、宝暦7年。采女ケ原の見世物小屋で講釈を終えた馬場文耕はその帰り道、若い武士に「仇討ちだ」と詰め寄られる。聞けば文耕が書いた、旗本たちの噂話「世間御旗本…
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「爆心を見つめて」鎌田七男、宮崎園子著
「爆心を見つめて」鎌田七男、宮崎園子著 核兵器が使われたとき、人の体と人生にどんな現実がもたらされるか。広島大学名誉教授の鎌田七男氏は、そんな問いに医師として長年関わってきた。彼は、広島の爆心…
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「ポピュリズム」堂場瞬一著
「ポピュリズム」堂場瞬一著 時は20××年。日本は10年以上前に与党・新日本党により国会が廃止され、議員は20歳以上の国民からランダムに選ばれる直接民主制になっていた。2期8年の制約により、国…
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「奇のくに風土記」木内昇著
「奇のくに風土記」木内昇著 主人公は、紀州藩士の息子・畔田十兵衛。幼い頃から他人はもちろん身内にさえ本音を話せない性分だったが、草花とは自在に語り合えたため、ほとんどの時間をひとり野や川辺を歩…
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「月収」原田ひ香著
「月収」原田ひ香著 66歳の乙部響子は、不倫をした夫と離婚。今は娘の住む街の近くに小さな家を買い、暮らしている。とはいえ、年金は月4万円。なけなしの貯金で家を買ったので蓄えはゼロだ。節約はして…
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「金鳳花のフール」山上たつひこ著
「金鳳花のフール」山上たつひこ著 絵本作家の綾瀬純一の元に、ある日「私があなたを産んだの」と主張する年下の女性が現れた。彼女の名前はエミュー。今年28歳になった純一をなぜ若い彼女が産めるのかと…
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「珈琲怪談」恩田陸著
「珈琲怪談」恩田陸著 音楽プロデューサーの塚崎多聞と、作曲家の尾上、外科医の水島、検事の黒田の4人は定期的に集まり、喫茶店をハシゴしながら順に怪談を披露していく「珈琲怪談」を開催している。ひと…
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「不等辺五角形」貫井徳郎著
「不等辺五角形」貫井徳郎著 20年以上の付き合いがある5人の男女が、久しぶりに再会したことをきっかけに物語が始まる。 当事者となったのは、インターナショナルスクールの同級生、重成、聡也…
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「ジジイの昭和絵日記」沢野ひとし著
「ジジイの昭和絵日記」沢野ひとし著 著者は1944年、終戦の前年生まれ。両親の仕事の関係で生まれ故郷愛知県から東京・中野、千葉、また中野へと移り住み、戦後復興と共に成長してきた。 小学…
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「札幌誕生」門井慶喜著
「札幌誕生」門井慶喜著 幕末から昭和にかけて、極寒の北の大地に新たな近代都市をつくることに挑んだ人がいた。本書は、「札幌」が誕生する過程に立ち会うことになった人々の情熱の物語だ。「家康、江戸を…
