本の森
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「バタイユとアナーキズム」酒井健著 “支配的な原理”を否定したバタイユの思想をたどる
「バタイユとアナーキズム」酒井健著 1960年代から70年代初めにかけて、ジョルジュ・バタイユという名前は、一種独特な響きをもって日本の思想界に影響を与えていた。「エロティシズム」「エロスの涙…
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シャーロット・ブロンテ作品に組み入れられた絵画的・視覚的要素「語りとヴィジュアリティ」杉村藍著
「語りとヴィジュアリティ」杉村藍著 シャーロット・ブロンテの小説「ジェイン・エア」は、発売されるとたちまち人気となり〈「ジェイン・エア」フィーバー〉を引き起こすなど、一躍その名を知らしめた。シ…
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デマ拡散に政治家が加担、都の助成金も打ち切りに「Colabo攻撃 暴走するネット社会とミソジニー」仁藤夢乃編著
「Colabo攻撃 暴走するネット社会とミソジニー」仁藤夢乃編著 2011年の東日本大震災の際、被災地を訪れた編著者の仁藤は、保護された里親のもとで虐待されたり、性売買業者に取り込まれるなど、…
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「モナ・リザ」「叫び」など10カ国10の美術盗難事件 「美術館強盗事件簿」フィリップ・デュラン著、神田順子、田辺希久子訳
「美術館強盗事件簿」フィリップ・デュラン著、神田順子、田辺希久子訳 美術品泥棒というと、映画「おしゃれ泥棒」「ヘッドハンター」「エントラップメント」、あるいは青池保子の漫画「エロイカより愛をこ…
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「遊女の中世史 遊廓はいかに生まれたのか」辻浩和著
「遊女の中世史 遊廓はいかに生まれたのか」辻浩和著 遊びをせんとや生れけむ/戯れせんとや生れけむ/遊ぶ子供の声聞けば/我が身さへこそゆるがるれ──「梁塵秘抄」の有名な歌だ。この歌は、罪業深い生…
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「史上最大の大量絶滅では何が起きたのか?」土屋健著 大山望ほか6人監修
「史上最大の大量絶滅では何が起きたのか?」土屋健著 大山望ほか6人監修 地球に生命が誕生したのは今から35億年以上前の海。その後4億1900万年前に始まるデボン紀には脊椎動物が陸上へ進出し、2…
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「石原吉郎の詩の構造 他者、言語、世界」斉藤毅著
「石原吉郎の詩の構造 他者、言語、世界」斉藤毅著 1945年の第2次世界大戦後、ソ連は日本の民間人を含む軍人・軍属をシベリアをはじめとするソ連各地に抑留、60万人もの人々が過酷な重労働に従事さ…
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「法獣医学者が解き明かす動物の事件簿」田中亜紀著
「法獣医学者が解き明かす動物の事件簿」田中亜紀著 法獣医学とは耳慣れない言葉だが、動物のさまざまな不審な状態について、獣医学的に探求する学問で、法律に関係する事柄だけでなく動物福祉なども含め、…
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「計算道具の歴史 石、そろばんから電卓まで」キース・ヒューストン著 上原ゆうこ訳
「計算道具の歴史 石、そろばんから電卓まで」キース・ヒューストン著 上原ゆうこ訳 本書「はじめに」にも書かれているように、カラス、ハト、グッピー、クモ……自然界の動物の多くが数を数えることがで…
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「民主党史 一九九六~二〇一七」奥健太郎、中島政希編著
「民主党史 一九九六~二〇一七」奥健太郎、中島政希編著 先の衆院選で、小沢一郎、岡田克也、安住淳といったかつて民主党政権の中枢を担った人たちが軒並み落選。これを受けて国民民主党の玉木雄一郎代表…
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「フクロウ」ジェニファー・アッカーマン著 鍛原多惠子訳 樋口亜紀日本語版監修
「フクロウ」ジェニファー・アッカーマン著 鍛原多惠子訳 樋口亜紀日本語版監修 「ミネルヴァのフクロウは黄昏に飛び立つ」(ヘーゲル)という言葉があるように、古来西洋ではフクロウは知恵・知性の象徴と…
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「ドリーミング・ザ・ビートルズ」ロブ・シェフィールド著 神田由布子訳
「ドリーミング・ザ・ビートルズ」ロブ・シェフィールド著 神田由布子訳 2000年に発売された「ザ・ビートルズ1」はビートルズのシングルチャート1位の曲を集めたアルバムだが、いまだに21世紀で最…
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「現代ストリップ入門」武藤大祐、夏堀うさぎ編著
「現代ストリップ入門」武藤大祐、夏堀うさぎ編著 かつて全国に200館とも300館ともいわれたストリップ劇場だが、2025年現在わずか17館。まさに風前の灯火といった衰退ぶりのように思えるが、ど…
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「世界最高の辞典を作った名もなき人びと」サラ・オーグルヴィ著 塩原通緒訳
「世界最高の辞典を作った名もなき人びと」サラ・オーグルヴィ著 塩原通緒訳 見出し語41万4825、累計用例182万7306という「オックスフォード英語大辞典(OED)」全10巻が完結したのは1…
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「食権力の現代史」藤原辰史著
「食権力の現代史」藤原辰史著 昨年10月に停戦が発効したイスラエル・ガザ戦争だが、以降も散発的な攻撃が続きガザ地区はいまだに苛酷な状況に置かれている。本書冒頭には、戦争勃発2カ月後の2023年…
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「確率は悩ましい」原啓介著
「確率は悩ましい」原啓介著 確率というと、数学嫌いな人は難しい数式を思い浮かべてしまうだろう。しかし、「私が結婚できる確率はいくらくらいでしょうか?」という場合の確率もある。これはどう考えれば…
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「斜め論 空間の病理学」松本卓也著
「斜め論 空間の病理学」松本卓也著 本書冒頭で著者は「私たちは、『心』についてあまりにも垂直方向から考えてきたのではないだろうか?」と問いかける。従来、精神医学においては医師-患者といった垂直…
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「危険な言語」ウルリッヒ・リンス著 石川尚志ほか4人訳
「危険な言語」ウルリッヒ・リンス著 石川尚志ほか4人訳 1887年、帝政ロシア治下のポーランドに住むユダヤ人青年医師、ラザロ・ザメンホフが国際共通語エスペラントの草案を発表した。多民族が独自の…
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「学校では教えてくれないシェイクスピア」北村紗衣著
「学校では教えてくれないシェイクスピア」北村紗衣著 昨年末の三谷幸喜が脚本を手掛けた連続テレビドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は、タイトルからも分かるようにシェイクス…
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「セキュリティの共和国」新田啓子著
「セキュリティの共和国」新田啓子著 先日、トランプ政権が新たな国家安全保障戦略を公表して話題となった。従来の米国は他国に対して柔軟で開放的な面を持っていたが、「ひとたびおのれの安全保障上の利益…
