著者インタビュー
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「アメリカのいちばん長い戦争」生井英考著
「アメリカのいちばん長い戦争」生井英考著 かつて「アメリカ史上最長の戦争」といわれたベトナム戦争の終結から今年で50年。その間に「9.11」同時多発テロ後のアフガン戦争が最長記録を塗り替えた。…
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「大阪弁の深み」札埜和男氏
「大阪弁の深み」札埜和男氏 大阪生まれ大阪育ちの著者は、長いこと大阪弁のフィールドワークを続けている。 「おもろい看板やポスター見つけたら常に写真撮ってます。ほんまに書きことばの大阪弁が…
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「ブレイクショットの軌跡」逢坂冬馬氏
「ブレイクショットの軌跡」逢坂冬馬氏 本屋大賞を受賞したデビュー作では独ソ戦で前線へと向かう女性狙撃兵の運命を、第2作ではナチ体制下のドイツを舞台に海賊団の少年少女を描いた著者。第3作となる本…
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「町の本屋はいかにしてつぶれてきたか」飯田一史氏
「町の本屋はいかにしてつぶれてきたか」飯田一史著 「町の本屋が減っている」と近年よく報じられる。町の本屋とは、地元資本の本屋のこと。実際、全国の書店数は1万417軒(2024年)で、10年前より…
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「マル」平川克美氏
「マル」平川克美氏 主人公は、1950年の東京の場末に生まれた少年・通称マル。小さな工場を営む父やそこで働く工員たちに囲まれて彼が過ごした60年代の描写から、物語は始まる。 「僕は長年ビ…
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「ノー・アニマルズ」鈴木涼美氏
「ノー・アニマルズ」鈴木涼美氏 舞台は2025年に取り壊しが確定している老朽化マンション。住人たちは数年後をめどに、立ち退きが求められている。 「以前、住んでいたマンションの管理組合の理…
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「珍パク 関東近郊マニアック博物館の世界」大関直樹氏
「珍パク 関東近郊マニアック博物館の世界」大関直樹著 「『珍パク』とはズバリ“珍しい博物館”のこと。基本的に個人経営で、自分の好きなものをとことん追求して好きなように展示している。メジャーな博物…
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「戦略的長生きする人の考え方」浅川雅晴氏
「戦略的長生きする人の考え方」浅川雅晴氏 人生100年時代といわれているが、最近はなんと120歳まで生きられるのでは?という説も出てきている。 「長生きするには、自分なりに楽しく過ごすこ…
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「人生劇場」桜木紫乃氏
「人生劇場」桜木紫乃氏 昭和の北海道で、見果てぬ夢を追い求めた男の人生劇場は、赤錆びた鉄鋼の町、戦前の室蘭から始まる。 主人公、新川猛夫は子だくさんの魚屋の次男。兄に〈馬鹿タケ〉といじ…
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「腕が鳴る」桂望実氏
「腕が鳴る」桂望実氏 ペットボトルが入った段ボール箱や米の袋、新聞紙の束などで埋め尽くされた廊下は、1人通るのがやっとの状態。71歳のタカ子は、転ばないように歩を進めながらようやく玄関までたど…
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「大阪環状線 降りて 歩いて 飲んでみる」スズキナオ氏
「大阪環状線 降りて 歩いて 飲んでみる」スズキナオ氏 「大阪・関西万博が間もなく始まり、今年は大阪へ来る人が増えそうですが、道頓堀のグリコ看板、ヒョウ柄服のおばちゃん、それにたこ焼き・お好み焼…
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「ニセコ化するニッポン」谷頭和希氏
「ニセコ化するニッポン」谷頭和希著 「ニセコは、顧客を外国人富裕層に絞ったことで集客に成功しました。こうした『選択と集中によるテーマパーク化』を『ニセコ化』と名付けて世の中の流れを見たとき、いま…
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「氾濫の家」佐野広実氏
「氾濫の家」佐野広実著 「氾濫の家」というタイトルが不穏な家庭崩壊を予感させるこの小説は、郊外の住宅地で起きた殺人事件から始まる。隣家の主婦・妙子は聞き込みに訪れた刑事の話から、事件のあった家に…
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「僕には鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴氏
「僕には鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴氏 東京大学先端科学技術研究センターに、世界で初めてとなる「動物言語学」の研究室を持つ著者。野鳥のシジュウカラが“言葉”を持つことを突き止め、国際学会でも高く…
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「見えなくても王手」佐川光晴氏
「見えなくても王手」佐川光晴氏 物語の舞台は「島根県立しまね盲学校」。新年度、新しく赴任した小倉先生が「将棋を知っていますか?」と生徒全員に向かって問いかける。小学4年生の主人公・及川正彦はそ…
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「新・空き家問題」牧野知弘氏
「新・空き家問題」牧野知弘氏 2014年に「空き家問題」を出版した著者。その後、空き家の解体費補助や空き家バンクの開設などの対策が打たれたものの、空き家は増加する一方で、24年4月の総務省の発…
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「冬と瓦礫」砂原浩太朗氏
「冬と瓦礫」砂原浩太朗著 1995年1月17日火曜日の早朝。神戸に住む友人からの電話で起こされた圭介は、故郷神戸が大震災に見舞われたことを知る。圭介は高校までを神戸で過ごし、東京で働いている2…
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「時間治療」大塚邦明氏
「時間治療」大塚邦明氏 「健康のために規則正しい生活がいい」とは誰もが知っているが、なぜ、規則正しい生活習慣がいいのか。睡眠時間を十分確保すれば何時に起床してもいいのでは? 栄養のバランスに気を…
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「下垣内教授の江戸」青山文平氏
「下垣内教授の江戸」青山文平著 江戸中・後期を舞台に、懸命に生きる人々の姿を独自の視点から描き続けてきた著者。本作ではその書き出しから意表を突かれる。語り手が元新聞記者で、時代が昭和初期なのだ…
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「桜が散っても」森沢明夫氏
「桜が散っても」森沢明夫著 暴風雨が吹き荒れる春夜、山奥の寒村・桑畑村で老人の遺体が発見された。手にお守り袋のようなものを握って倒れていたその男性の名前は山川忠彦。村の外れに住む独居老人で一部…