著者インタビュー
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「ネオ・ネグレクト──外注される子どもたち」矢野耕平氏
「ネオ・ネグレクト──外注される子どもたち」矢野耕平著 子どもの数は減っているのに年々増え続ける児童虐待。そのひとつネグレクトは育児放棄のことであるが、タイトルの「ネオ(新しい)・ネグレクト」…
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「女王様の電話番」渡辺優氏
「女王様の電話番」渡辺優氏 LGBT+と聞いて、「それ、なんですか」という人はもういないだろう。ゲイ、レズビアンなどの人たちへの理解は進んできているが、「アセクシャル」は今なおあまり知られてい…
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「エレガンス」石川智健氏
「エレガンス」石川智健氏 若い女性の連続不審死をめぐるミステリーの舞台は80年前の東京。連日連夜B29が飛来する戦時下、4人の女性の自殺が相次いで報じられた。4人とも裂いたシーツで首を吊り、花…
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「中学生あらくれ日記」椎名誠氏
「中学生あらくれ日記」椎名誠著 紀行エッセーや自伝的小説などおよそ300冊にものぼる著書を世に送り出してきた著者。しかし、意外にも描いてこなかったのが、自身の少年時代の物語だ。 「僕が育…
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「ラバウルの迷宮」鈴木智氏
「ラバウルの迷宮」鈴木智氏 物語の舞台は、終戦後10万人の日本兵が取り残された南洋の前線基地ラバウル。主人公の霧島は、元上官の永峰の指名で通訳兼交渉役として第九収容所に異動となる。元商社マンの…
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「あなたが僕の父」小野寺史宜氏
「あなたが僕の父」小野寺史宜氏 人と人との温かなつながりを描く物語を、日常の何げない出来事を通して紡いできた著者。最新作では「親の老い」をテーマに、父と息子が不器用ながらも新たな関係を築いてい…
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「どら蔵」朝井まかて氏
「どら蔵」朝井まかて著 著者の最新時代小説の舞台は、江戸時代後期、天保の世の骨董業界。真物、贋物入り乱れ、海千山千の商人たちがお宝を巡って虚々実々の駆け引きを繰り広げる。 「ものすごい世…
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「全員タナカヒロカズ」田中宏和氏
「全員タナカヒロカズ」田中宏和氏 「京都に生まれ育ち、中学生のとき、自宅近くの医院で『あなたと同じ名前の人がいる』と言われました。それが同姓同名をちらりと意識した最初でしたが、昭和の京都では『田…
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「給水塔から見た虹は」窪美澄氏
「給水塔から見た虹は」窪美澄氏 主人公は、神奈川県のとある団地に住む中学2年生の菅野桐乃。外国人が多く入居する団地に住む桐乃は、団地に住む子が「団地の子」と呼ばれることに差別意識を感じ、早く団…
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「寿命を縮めない『がん検診』の選び方」大家俊夫氏
「寿命を縮めない『がん検診』の選び方」大家俊夫著 日本人が生涯でがんに罹患する確率は男性が63%、女性は51%で全体として2人に1人はがんを経験する。厚労省の推奨するがん検診の受診率は上がって…
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「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」白石あづさ氏
「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」白石あづさ氏 東アジアに暮らす日本人にとって、「中央アジア」はどんなイメージだろうか。カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギ…
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「楽園の瑕」相場英雄氏
「楽園の瑕」相場英雄氏 不良債権、金融危機、食品偽装、非正規雇用など、この国が抱える問題に社会派ミステリーで斬り込んできた著者が本作で俎上に載せたのは地方創生。多摩川源流の楽園のような村から物…
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「鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス」伊東潤氏
「鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス」伊東潤氏 歴史小説の第一人者である著者が、戦後80年となる今夏に上梓した本作。題材に選んだのは「戦艦大和」で、世界最大最強の戦艦建造に携わった人々をモデルに…
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「若者が去っていく職場」上田晶美氏
「若者が去っていく職場」上田晶美氏 退職代行業者が1年で一番忙しい時期はGW明けの時期だという。それも4月に入社したばかりの社員の利用者が多いらしい。厚労省が発表した2021年3月に卒業した新…
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「断捨離血風録」日下三蔵氏
「断捨離血風録」日下三蔵氏 「家に本が増えたのは、中学生のときに“安い娯楽”の感覚で文庫本を毎日買ったのが始まりです。社会人になってからは収入のほとんどを本につぎ込み、40年間まったく処分してこ…
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「川は流れる」森詠氏
「川は流れる」森詠著 時は幕末、真夏の北関東の那珂川のほとりで、今年元服を迎える青年が淵に身を浸して、ゆっくり泳ぎ出す清涼なシーンから物語が始まる。その名は板倉誠之介。養父である黒羽藩士の板倉…
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「我、演ず」赤神諒氏
「我、演ず」赤神諒氏 栃木県の佐野というと、まず厄よけ大師や佐野ラーメンが思い浮かぶかもしれない。時を戦国時代まで巻き戻すと、そこは長きにわたる戦のただ中にあった。佐野の唐沢山城は北関東の要…
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「青い鳥、飛んだ」丸山正樹氏
「青い鳥、飛んだ」丸山正樹氏 万引は窃盗罪にあたるれっきとした犯罪であり、見過ごされるべきではない。しかし、捕まえようとしたはずみに万引犯を死なせてしまったらどうなるか。人を殺した方が断罪され…
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「あの人の調べ方ときどき書棚探訪」平山亜佐子氏
「あの人の調べ方ときどき書棚探訪」平山亜佐子著 仕事上での報告書や社内報、あるいはSNSの発信など、日常生活で“書く”作業は意外に多いものだが、うまく資料を探し活用することに苦労する場合もある…
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「彼女たちの牙と舌」矢樹純氏
「彼女たちの牙と舌」矢樹純氏 見晴らしのいい高級タワーマンションのリビングで、中学受験を控えた子どもを持つ母親たちがおしゃべりに花を咲かせるところから物語は始まる。塾で知り合ったママ友同士が、…
