著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

近衛文麿も書いた白人の黄色人種への嫌悪

公開日: 更新日:
「大東亜戦争肯定論」を書いた林房雄(1950年撮影)/(C)共同通信社

 パリ講和会議で日本が持ち出した人種問題については、民族間の感情が絡むこともあり、わずかの討議で片がつく問題ではなかった。ヨーロッパにおいては、自分たち白人以外は人間と認めない頑迷さがあった。この感情は20世紀を通じて、事あるごとにアメリカやヨーロッパ社会で前面に出てきた。

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