著者のコラム一覧
碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

サンドの2人が厳しいリアル聴く NHK「病院ラジオ」の功績

公開日: 更新日:

 サンドウィッチマンの2人がラジオ局を開設する。場所は病院で、2日間限定の生放送だ。ゲストは患者や家族など。院内各所に小さなラジオが置かれ、誰でも聴くことができる。

 先週の舞台は、三浦半島にある久里浜医療センターだった。60年前、日本で初めてアルコール依存症の専門病棟を設立。現在はギャンブル、ネット、ゲームといった依存症の治療も行っている。

 芝生の庭を見渡せる簡易スタジオに、ゲストがやってくる。入院中の30代男性は、他人に「アル中」「負け組」と思われるのが怖い。ずっと会わせてもらえない娘に会うためにも頑張ると話す。

 また5回もの入院経験がある50代男性は、飲酒のトラブルで離婚。その難しさを痛感しながら、「1日断酒」をモットーに過ごしているそうだ。

 さらに夫が入退院を繰り返しているという妻は、「麻薬と一緒で、家族を巻き込む病気ですね」と笑顔で語った。夫はひとりでラジオを聴いている。

「孫の成長を一緒に見たい」という妻の言葉に何を思っただろう。

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