てれびのスキマ 戸部田誠
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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

勝算なき上京に至ったタカアンドトシの挫折とコンビ愛

公開日: 更新日:

「あ、コンビの悪口はコイツも言わないんだな、って。だから俺も絶対に言わないことにしとこうって」(タカアンドトシ・トシ/日本テレビ「アナザースカイⅡ」2月7日放送)

 タカアンドトシは、仲の良いコンビとして知られている。トシ(43)は、タカ(43)の態度を見て相方の悪口は言わないと決めたという。

 ある時、タカが先輩たちと飲みに行った。その時、先輩はそれぞれの相方の悪口をズッと言っていた。その日のことをトシに「困ったよ」と話すと、「おまえも言ったんじゃねぇのか?」とトシは尋ねた。すると、タカは「俺は言ってねぇよ」ときっぱりと答えた。それを聞いてトシが決意したことを語ったのが今週の言葉だ。

 もともと、中2の頃、タカが通う学校にトシが転校してきて2人は出会った。プロレストークで意気投合した彼らは、自然と2人で漫才のまね事をするようになった。別々の高校に進学したにもかかわらず、週末には必ずどちらかの家に集まり、8ミリビデオを回して自作の“番組”を作って遊んだりしていた。

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