室井佑月作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび！」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」（講談社）、「ラブ ファイアー」（集英社文庫）など。
ジャニーズ会見に思う…未成年の性暴力隠蔽の構造に手を貸したのはメディアだ
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■検証するのはメディアの役目
ジャニー氏が少年に性暴力を働いているという噂は、ずいぶん前からあった。それが本当なら大問題だ。そして、それが本当であるかどうか検証するのは、メディアの役目。なのに、しなかった。つまり、未成年の性暴力隠蔽の構造に手を貸したのはメディアだ。
加害者が死んで法的決着が望めない今、未成年の性暴力隠蔽で儲けた汚い金は、株でもなんでも売っぱらって被害者の救済に充てるしかない。それでこその反省だ。反省があり、歪んだ構造を変えていこうという意思につながる。
法律上、罪に問われることをしたわけでもないジャニーズの所属タレントを、テレビに出すのはけしからんと騒ぐことにどんな意味がある？ それは、責任者を責任から逃すことにしかならない。
