元プリンセス プリンセス渡辺敦子さんは音楽ダンス学校の校長に 出身者には元乃木坂の白石麻衣も
解散時に抱えていた借金を返そうと、頑張りました
「副校長に比べ、学校長は全体を見なければならず責任がすごく重いですが、やり甲斐を感じています。運営だけでなく授業を持ち、直接みている学生もいて、個別の恋愛相談なんかにものるんですよ。大阪の系列校を含め、週4~5日は学校の仕事をしていますね。気がつけば、プリプリをやった13年より、ずっと長く教育に携わってきました。実は、プリプリ時代、税金対策に失敗し、解散時は多額の借金を抱えていたので、がんばって働かざるを得なかったんです(笑)。でも、おかげでたくましくなり、借金も返し終えました」
TSMとは別に、10年前に児童発達支援・放課後等デイサービスを行う多機能型事業所「ダイアキッズ」を開所。その代表の顔も持つそうで、大忙しだ。
「東日本大震災の復興支援のため、2012年に1年限定でプリプリを再結成し活動したら、“やればできるんだ”と私の中にエネルギーがあふれてきた。そのタイミングで、旅行先のインドの大自然のなかで無邪気な孤児と触れ合ったり、学生時代の友人がこうした施設をやりたいと言うのを聞き、興味を持ったのが始めたきっかけです。改めて振り返ると、私は夢がかなって好きな音楽でプロになり、プリプリで本当に素晴らしい経験をたくさんさせてもらった。人間の命って尊く、人生って素晴らしい。私は子どもを持たない人生だったけど、未来ある子どもたちにもその素晴らしさを知ってほしいと思い、中高時代を過ごした千葉の市原で開所しました」
子どもを持たなかったとは、渡辺さん、結婚は?
「36歳のときにしたのですがすぐに別れ、再婚はしていません。一人に慣れると気楽で(笑)。プリプリのなかで、私が一番いい奥さんになって落ち着きそうだねとメンバー間で話していたのに、わからないものです」
千葉市内の両親のそばで1人暮らしをしつつ、ここ2、3年は89歳の父、85歳の母のフォローもしてきた。父親はこの8月に亡くなったという。
「ウチは両親の仲が悪く、激しく言い合うのを聞くのがつらかったので、父が亡くなったのは悲しいけれど、少しホッとしました。働きづめで60歳を過ぎました。そろそろ仕事以外にも目を向けたほうがいいかな、と思い始めているところです」
(取材・文=中野裕子)
▽渡辺敦子(わたなべ・あつこ) 1964年10月26日熊本生まれ、千葉育ち。中2でバンド活動を始め、県立京葉高校3年の83年、レコード会社主催のオーディションで選ばれ、86年、「プリンセス プリンセス」のリーダー兼ベーシストとしてデビュー。ヒットを連発し日本武道館公演を成功させるなど人気を博した。96年解散。



















