元ヤクルト投手・藤井秀悟さんは丸の内の会社役員に 肩書はナゾの「投球設計師」
藤井秀悟さん(元ヤクルト投手/49歳)
ペナントレースが佳境に入り、野球ファンの応援にも熱が入る。今季スタートダッシュが注目されたヤクルトで2001年、最多勝利投手となり、日本一に貢献したのが藤井秀悟さんだ。日本ハム、巨人、DeNAでも投げた藤井さん、今どうしているのか。
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藤井さんに会ったのは、東京・丸の内の「パレスホテル東京」ロビーラウンジ。
「この隣のビルに入る株式会社アールスペースにこの5月に就職しました。浄水器メーカー兼住宅管理サービスのスタートアップ企業です。去年10月まで関西独立リーグ『大阪ゼロロクブルズ』で4年間、監督やGMをしていたのですが退団となり、新しい就職先を探していたところ紹介されました。アールスペースの安田海斗社長の『万物に感謝し、感謝される世の中をつくりたい』との理念に共感したんです」
まずはこう言った藤井さん。でも丸の内勤務のサラリーマンのようには見えないが……。
「ここに毎日通勤しているわけではありません。会社が新しく立ち上げたアスリート事業部で、“投球設計師”として動いています。人に会ったり、ミーティングに参加したり、指導の現場に行ったりしています」
■4球団で15年間も先発を続けられた“勝ち筋”を伝授したい
投球設計師? 聞き慣れない言葉だ。
「ボクが考えた肩書で、投手一人一人の“勝ち筋”を設計します。ボクは剛速球や特別な変化球を投げる派手なタイプではなかったのに、プロ4球団の第一線で15年間も先発で投げてこられた。ジャイアンツ戦や日本シリーズに強かったり、連敗を止めたり、ここぞという試合に強かった自負もある。それができたのはなぜか。配球の工夫や打者の癖を見抜く目を培うなどの積み重ねがあったから。そういうことを伝えたい。野球教室や野球塾など単発の指導では、伝えきれないんです」
一般人には高いレベルの話のようだが、プロを目指す人が対象なの?
「いえ、小学生からシニア、野球を楽しむすべての人たちが対象です。目指すところは人それぞれですが、“自分には無理”という限界をなくし、目標に挑戦してほしい。一方的に教えるのではなく、一緒に勝ち筋を“設計する”のがボクの役割です。ヤクルト時代から行っていた野球教室での指導や、引退後に裏方として多くのコーチの指導法や、選手たちの調子の整え方を見てきた知見もありますから」
現役時代、ほぼ毎日ブログを更新していたことでも知られ、その発信力をかわれDeNAの球団広報を担当した経験も。アールスペース社員となってからは、早速インスタとTikTokを立ち上げ、PRに努めている。
「ブログは高校時代から続けていた練習や試合の振り返りを書く“野球ノート”が原点。これを公表したらファンに喜んでもらえるかなと思ってブログを始めました。楽しみにしてもらえたり、ボクを覚えてもらえたりしたのはうれしかった。でも、叩かれることもあり、結果的にマイナス面のほうが大きかったかな」


















