声優・講談師の麻上洋子(一龍斎春水)さん 童謡詩人・金子みすゞの伝承イベントをライフワークに
麻上洋子さん(声優・講談師/74歳)
庵野秀明監督らによる新作劇場アニメ「宇宙戦艦ヤマト√2199」の製作が発表された。最初の「宇宙戦艦ヤマト」のテレビ放送が始まったのは1974年。50年以上経てなお製作されているとは、人気の高さがうかがえる。かつて、ヒロイン・森雪の声を演じて人気を博した麻上洋子さん、今どうしているのか。
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麻上さんに会ったのは、JR藤沢駅から徒歩5分の古民家レストラン。
「ここは今のお店になる前からよく知っています。藤沢は私が生後7カ月から育った街なんです。高校卒業後は都内で暮らし、2004年に講談師として真打ちに昇進した翌年、母の介護のために夫と2人で藤沢に戻ってきました」
麻上さん、まずはこう言った。「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのほか、「銀河鉄道999」のガラスのクレア役や「シティーハンター」の野上冴子役などで活躍していたが、40歳のとき、突如、講談師・一龍斎貞水に弟子入りしたのだ。
「声優デビューしてすぐ次の年に、思いがけず森雪役に恵まれ、忙しくさせていただきました。でも、スタジオに行けばお芝居の上手な方がたくさんいる。私も勉強しなければ、と演劇の舞台に10年、劇読(朗読劇)に10年取り組みました。もっと追求したいと思っていたところ、ある劇作家の方から貞水先生を紹介いただきました。先生の講談を拝見したら、お客さまと一体になって自在に物語を繰り広げていて、『すごい!』とすっかり魅了されました」
童謡詩人・金子みすゞや、両手足をなくしながら前向きに生きた中村久子女史ら壮絶な女性の一代記を作り読んできた。
「私を取り上げた新聞記事を読んだ作家や、お客さまに『あなたに合っていると思う』とすすめられたのがきっかけです。3年前からは、金子みすゞの詩がどのように蘇ったのかを広めたいと、『金子みすゞ甦りの伝承』という会を始めました。10年計画で始め、来年の5回目はみすゞの実の弟さんから童謡詩人の矢崎節夫さんの手に詩が渡り、世に知られるきっかけとなった6月に、江東区深川江戸資料館で予定しています」


















