本橋信宏作家
１９５６年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第５弾「高田馬場アンダーグラウンド
水着問題で…かとうれいこのマネジャーと野田が大ゲンカ
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「香港ロケのとき、かとうれいこと野田さんが喧嘩になってさ、すごかったんだよ、野田さんが怒って……」
野田の戦友だったカメラマン山岸伸が、野田職場放棄騒動の顛末を打ち明ける。
「れいこちゃんがすごい忙しいときで、毎週毎週撮影がつづいて、それも全部水着で、もう水着もそろそろイヤになってきたころで、まわりのスタイリストやヘアメークが一緒に話しているから、“そうだよね。飽きるよね”とかになって余計水着（撮影）がイヤになる。香港で撮ったときも水着のシーンがあったんですよ。それほど露出のある撮影ではなかったんだけど、野田さんが現場にいなくなったら（水着撮影）やらないでいいと思ったんじゃない」
水着になって被写体になる。
せめてもの抵抗なのか、サングラスをかけてカメラの前に立った。
