良く寝る社員にボーナス支給 米国“太っ腹企業”の狙いとは

アリアナ・ハフィントン氏は著書「スリープ・レボリューション」を出版（Ｃ）日刊ゲンダイ

　アメリカでは、睡眠を取った社員にボーナスを出す太っ腹な会社が話題になっています。

　医療保険大手のエトナは、ヨガやマインドフルネスなどの「ウェルネスプログラム」で知られ、その効果もあってか業績を大きく伸ばしています。さらに、ＣＥＯのマーク・ベルトリーニ氏がテレビ番組のインタビューで「ウチはよく寝る社員にボーナスを出しています」と発言して話題になりました。

　その内容は、毎晩７時間以上の睡眠を２０日以上取ったと証明できれば一晩に月２５ドルのボーナス、１年間で最高５００ドルまで支払うというもの。「フィットビット」などのウエアラブル・デバイス（身に着けて持ち歩けるコンピューター）を利用して証明します。

　マッキンゼー＆カンパニー社が約２００人のビジネスリーダーにアンケートを取ったところ、４割以上が「会社は社員に対し、メールや電話にすぐ返信するよう求めすぎ。そのせいで週４日は睡眠不足」、６割が「週に３日はよく寝られていない」と答えました。