「表と裏」の法律知識
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特殊詐欺グループの仲介役が保釈中に暴行でまた逮捕…これはレアケース
7月18日、特殊詐欺グループの指示役とみられる20代男性が傷害、逮捕監禁の容疑で警視庁に逮捕されました。いわゆる「出し子」が受け取った現金を持ち逃げしたことに怒り、都内のホテルに監禁し顔を殴るなどの…
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参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか
7月11日、歌舞伎町のとあるホストクラブが開催したキャンペーンが、参政党を巻き込んで思わぬ波紋を呼んでいます。「投票済証明書を提示すれば初回無料引換券をプレゼント」という、一見すると若者の投票率向上…
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「殺意」はどう認定されるのか…アディーレ法律事務所事件から読み解く
7月1日、池袋のアディーレ法律事務所で従業員が同僚を刺殺した事件が社会に衝撃を与えました。被疑者は、警察の調べに対し、「ついに我慢できなくなり、刺した」「死んでも構わないと思った」などと供述していま…
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ガールズバー初摘発!風営法「改正」で何が変わった?
6月28日に施行された改正風営法は、無許可営業や悪質な接待行為に対する規制を大幅に強化しました。この改正は、ホストクラブ、ガールズバーなどをめぐる違法営業や消費者被害が全国的に深刻化していたことを背…
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くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償
回転寿司チェーン「くら寿司」の店舗で迷惑行為を行い、それをSNSに投稿したとして、警視庁は6月23日、東京都北区に住む16歳の少年を偽計業務妨害の疑いで書類送検しました。 事件が起きたのは3…
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自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?
来年4月から、自転車の交通違反に対して、いわゆる「青切符」による反則金制度が導入されることになりました。反則金は3000円から1万2000円で、違反をした16歳以上の運転者に科されます。特に注目を集…
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「仮装身分捜査」で初めての検挙…「おとり捜査」との違いは何か?
6月9日、警視庁は、いわゆる「仮装身分捜査」によって、全国初の検挙事例が生まれたと発表しました。「闇バイト」に捜査員が身分を隠して応募し、犯人グループに接触して捜査を行ったようです。 「仮装身…
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118年ぶりの新たな刑罰 「拘禁刑」は「懲役」や「禁固」とどこが違うのか
──主文、被告人を拘禁刑10年に処する── 今後、こうしたニュースを耳にする機会が増えることになりそうです。“こうきんけい”という言葉は耳慣れないかもしれませんが、6月1日、刑罰制度に大きな…
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備蓄米放出で異例の手法…「随意契約」に問題はないのか
コメの価格高騰を受けて、政府が備蓄米を「随意契約」で放出する方針を発表しました。入札を経ずに特定の業者と直接契約を結ぶこの手法は、通常の契約とどう違い、なぜ今回適用されたのでしょうか。その背景には、…
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今度はマクドナルドでおもちゃ騒動…転売って悪いの?
5月16日に始まったマクドナルドのハッピーセット「ちいかわ」と「マインクラフト」コラボが話題です。 このコラボでは、あまりの人気で、おもちゃは3日で売り切れてしまいました。マクドナルド側では…
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中居正広さんの反論が問うていること…「性暴力」報道は正しかったのか?
2025年3月、フジテレビが設置した第三者委員会は、元女性アナウンサーによる性被害の申告を受けて、中居正広氏の行為を「WHOの定義に照らし、性暴力に該当する」とする調査報告書を公表しました。これに対…
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不倫の証拠…裁判で有効なのは何? LINEのやりとりは、スクショかメモかで大きく違う
最近、芸能人の浮気や不倫に関するニュースが立て続けに報じられています。詳細はあえて触れませんが、その中には、不倫疑惑の芸能人のLINEが流出したことが報じられ、疑惑が再燃する事態となっています。 …
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皆さん、「遺言書」作ってますか? 経営者は特に必要不可欠
「遺言書を作っていますか?」と質問すると、40代、50代の方からは「まだ作るのは早い」「死ぬことなんか考えていない」というリアクションをされることが多いですね。 でも、こう質問されたらどうでし…
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病院で看護師に蹴り…広末涼子さん逮捕の「ペイハラ」って何だ?
今月8日、俳優の広末涼子さんが看護師の女性を蹴るなどしてケガをさせたとして、傷害の疑いで逮捕されました。広末さんに対する処分がどうなるのかという事件の顛末(てんまつ)に多くの関心が寄せられましたが、…
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八代亜紀さんヌード写真付きCD発売で騒動に…故人の尊厳や遺族の思いを守る法律はあるのか
2023年12月に亡くなられた歌手の八代亜紀さんの追悼アルバムに、プライベートなヌード写真が特典として封入されることが発表され、物議を醸しています。 問題とされている写真は、彼女が20代の頃…
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「僕はやっていない」と言ったら逮捕される現実…おかしくありませんか?
本当に犯罪をやっていない人が、警察から疑いをかけられたとします。「僕はやっていない」と当然否認し、無実を主張しますよね。でも、警察や関係者は、「否認しているなら証拠を隠すかもしれないし、逃げるかもし…
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中居正広氏と「性加害」問題 刑事事件化はあるのか? ポイントは示談の中身と被害者の意向
ここ数年、芸能界における性加害問題が大きく取り上げられ、社会全体でも高い関心が寄せられています。旧ジャニーズ事務所をめぐる一連の問題を契機に、芸能界の構造的課題や権力関係の不均衡が表面化し、さまざま…
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那覇地裁が異例の謝罪 裁判はなぜ時間がかかりすぎるのか
今月、那覇地裁で、被告人の男性が不正アクセスにより多額の金銭をだまし取ったとして懲役4年6月の実刑判決を受けました。この事件の判決言い渡しで、裁判官が被告人に謝罪するという珍しい出来事がありました。…
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取り調べの録音・録画問題…本当に必要なのは、検察ではなく警察だ
取調室で温かいカツ丼を食べさせてもらった被疑者が感涙し、ぽろりと真実を漏らすシーン。昭和のドラマではよくありました。しかし現実は、そんな人情味あふれる場面ばかりではありません。 被疑者を「ガ…
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警察による供述調書の捏造は令和でも続いている…決して「昭和の話」ではないのだ
袴田事件に続き、再審事件の報道が続いています。そのような冤罪悲劇の裏には、推定無罪の原則など意に介さない傍若無人な警察官による自白強要があります。そのような警察の言動は「昭和の話でしょ」と思われる方…