五木寛之 流されゆく日々
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連載12401回 女性アズNO1 <5>
(昨日のつづき) 高齢の女性があふれる国、というイメージは、なかなか頭に描きにくいところがある。 約6歳の年齢差は、さまざまな面で、この国のありように影響するはずだ。 将来、さらに男女の生…
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連載12400回 女性アズNO1 <4>
(昨日のつづき) 女性は強い、ということを私は口先で言っているわけではない。 1945年夏の敗戦後、旧満州、そして北朝鮮での抑留生活のなかで、少年の私はいやというほど女性の強さ、たくましさを感…
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連載12399回 女性アズNO1 <3>
(昨日のつづき) 長生き、ということは必ずしも人生の目標ではない。病院のベッドに横たわって何十年も生きる位なら、さっさと往生したほうがマシと考える人もいるだろう。 しかし、とりあえず頂いた命な…
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連載12398回 女性アズNO1 <2>
(昨日のつづき) 女性 87・33歳。 男性 81・35歳。 その差、およそ6歳ということは、やがて高齢者は圧倒的に女性が多くなるということだろう。 なぜ女性のほうが約6歳も長く生きる…
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連載12397回 女性アズNO1 <1>
厚生労働省の発表では、日本女性の平均寿命が世界ランキングでトップを占めたという。 87・33歳で、41年間連続世界首位だそうだから、凄い記録である。 男性は7位。 こちらはぐっと下がって…
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連載12396回 大事は末端にあり <4>
(昨日のつづき) 「凡百の健康記事では――」 と書きかけて、ふと気になったので『国語辞典』を引いてみる。 <ボンヒャク>で探すと、ヤ、ヤ、ヤ、<ボンピャク>と出ているではないか。 <ボンビャ…
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連載12395回 大事は末端にあり <3>
(昨日のつづき) 末端というのは、ふだん余り気にされていない場所ということである。 その特長は、トビダシている部分、ということだ。 手足でいうなら<指>であり、体でいうなら耳、鼻、舌。脚な…
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連載12394回 大事は末端にあり <2>
(昨日のつづき) 人の大事なところ、といえば、まず何が頭に浮かぶだろうか。 <頭に浮かぶ>とスンナリ口に出たとおり、まず頭だろう。 それから心臓、胃腸、とつづく。いや、下腹部がまず大事という…
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連載12393回 大事は末端にあり <1>
私は子供のころ、健康優良児というのではなかったが、病弱、というわけでもなかった。 93歳の今日まで、いわゆる入院というものを経験せずにきたのは、まず幸運といっていいだろう。 小学生の頃、当時…
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連載12392回 傷だらけの履歴書 <5>
(昨日のつづき) きょうの午後は、毎日新聞のインターヴュー。 前にいちど取材を受けたことのある学芸部の棚部記者だったので、ほっと一安心。 インターヴューというのは、記事が出るまでどんな内容…
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連載12391回 傷だらけの履歴書 <4>
(昨日のつづき) 高校を卒業した後、どうするか。 父親は自分が受験、受験、の生活を送ってきたせいで、私の進学にはあまり賛成ではなかった。もちろん経済的な事情が第一の問題である。 すすめる人…
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連載12390回 傷だらけの履歴書 <3>
(昨日のつづき) 母親の旧姓は、持丸(モチマル)という。変った名前だと思っていたら、持丸姓のかたは、けっこう多い。このゲンダイ紙でも、持丸さんというスポーツ関係のかたが、ときおり登場なさることがあ…
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連載12389回 傷だらけの履歴書 <2>
(昨日のつづき) 昨日のこの欄で書いた履歴をもう一度整理すると、「ミサカ小学校」「船橋里小学校」「山手小学校」と、3度、渡り歩いた。 中学は、まず平壌の「平壌一中」、それから福岡県の「八女中学…
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連載12388回 傷だらけの履歴書 <1>
以前、「男の顔は履歴書」という文句が流行ったことがあった。 そういう題名の映画があったような気もする。広告のコピーだったのかもしれない。 キザな文句だが、悪くない。人に言えないような苦労を重…
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連載12387回 庄司薫さんとの対話 <5>
(昨日のつづき) 庄司さんは、いろんな車を乗りつくした後に、シトロエンに落着いた人である。 私はそうではない。もともと車に興味をもったきっかけは、小学生、中学生だった戦時中の軍用機のエンジンへ…
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連載12386回 庄司薫さんとの対話 <4>
(昨日のつづき) この庄司さんとの対談が、いつやったのかがはっきりしない。 当時、私はよく自分でハンドルを握って、横浜/京都間を往復していたのだが、そのときいちばん気になったのは、車の最高速度…
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連載12385回 庄司薫さんとの対話 <3>
(昨日のつづき) 庄司薫さんは一般には一世を風靡した『赤頭巾ちゃん気をつけて』(1969)ばかりが話題になるが、文芸ジャーナリズムへのデビューは、私よりはるかに早い。 大学在学中に世に出た作家…
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連載12384回 庄司薫さんとの対話 <2>
(昨日のつづき) 対談をした当時、庄司さんはシトロエンSMに乗っていた。すでに4万7000キロも走っているという。 その愛車について語りだした庄司さんの口調は、ただの外車マニアではなかった。 …
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連載12383回 庄司薫さんとの対話 <1>
きのうは旧友、正岡貞雄さんと久しぶりに会った。 正岡さんは、私が若い頃のカー・ライフのリーダーをつとめてくれたクルマ雑誌の元編集長で、一緒に外国を車で走り回った仲間である。 こんど私が出した…
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連載12382回 昭和が去ってゆく <5>
(昨日のつづき) 先日、若い編集者に、 「ほら、あの、希望という名の──、という歌があるだろ。藤田敏雄さん作詞の──」 と、言ったら、 「さあ、知らないけど」 と言う。 「岸洋子のう…
