著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ 保阪メモ「昭和史余話」(15)伝わらなかった陸軍幕僚の暗号文解読懸念

公開日: 更新日:
日本海軍航空隊による真珠湾攻撃で炎上する米軍戦艦「カリフォルニア」(1941=昭和16=年12月8日、ホノルル・アリゾナ記念館蔵)

「外務省とワシントンの大使館との暗号電報は全て解読されているという恐れはありませんか」と陸軍省の外交担当の幕僚(Aとしておこう)は、注意を促したく、歩を外務省に向けた。しかし実際には外務省に向けて歩くのはやめた。

 アメリカ局長やアメリカ課の課員、例えば局長の山本熊一や課員… 

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