日本企業を狙う中国のハゲタカたち
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「三一重工」 相手が“鳴く”までひたすら待つ手法は家康型
中国語で「走出去」といわれる海外M&Aを仕掛けるのは、もちろん民間企業だ。それを国家が全面的にバックアップする。2012年3月、日本の国会にあたる「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)で…
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「吉利汽車」 グループ会社が次世代EV目指し日本に研究所
燃費偽装問題で揺れる三菱自動車を巡っては、日産社長のカルロス・ゴーン氏の動きが早かった。日産は、2373億円を出資。今年10月にも三菱自の第三者割当増資を引き受け、株式の34%を取得して筆頭株主とな…
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<第3回>「動向集団」2円でフェニックスからブランド取得
シャープは、台湾の10兆円企業鴻海に1000億円も値切られ、3888億円で買収された。将来発生する恐れのある債務を買収交渉後に伝えたことで、弱みを握られたのだ。台湾も広義の中国企業ととらえれば、莫大…
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<第2回>中国の外貨獲得手段になった日本のインバウンド
「日本ツアーの目的? 温泉と買い物だね」 成田空港で荷物を受け取った中国人観光客は、ガイドの案内でバスに乗り込む。一行が向かったのは、意外にも伊豆・修善寺だった。 温泉地として知られる…
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<第1回>「美的集団」東芝買収の目的は脱“家電のユニクロ”
日本進出の布石というよりは、世界戦略のための技術獲得が狙いではないか。そうみられているのが、中国企業の美的集団による東芝・白物家電部門の約537億円買収だ。エステ業者みたいな企業名だが、中国では知ら…