AGA治療に革命を起こす検査技術「スキャビジョン」 銀クリが提示する新しい薄毛治療のあり方

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すっかり身近になったAGA治療、その一方で大きな問題も?

 冬が近づき今年も北風が冷たい季節がやってきた。
 日本の成人男性の3人に1人は薄毛の悩みを抱えているともいわれるが、年齢が増すにつれ冬の訪れを頭皮で敏感に感じるようになってきたという男性読者も多いのではないだろうか。

 薄毛はAGA(男性型脱毛症)という病気であり、病院で治療できるという理解が一般に広がり、薄毛で悩む男性にとってAGA治療はすっかり身近なものとなった。ネットにはAGAに関連する多くの広告があふれており、スマホでアプリを開いて医師の診察を受ければ数日後には自宅にAGAの薬が届くというオンライン診療も普及している。気軽にAGA治療が受けられるようになったことで、薄毛の解決はそれほど難しいものではないと思う方も多いかもしれない。

 しかし、その一方でAGA治療をめぐっては今、深刻な問題が起こっているというのだ。その問題とはいったいどのようなものなのだろうか。

AGA治療の歴史は浅く、“髪の毛を生やすこと”は今でも簡単ではない!

 そもそも薄毛の治療法が医学的に確立されたのは、実はまだそう昔のことではない。

 2000年になる頃までは、なぜ成人男性の髪の毛が抜けるのかという薄毛の詳細なメカニズムやその治療法は全く解明されていなかった。そのため当時薄毛に悩んでいた男性は、効果が定かではない育毛剤を使ってみたり、頭皮をマッサージしてみたりなどの民間療法のようなものに藁にもすがる思いで取り組んでいたのだ。昭和の頃には「ワカメを食べれば毛が生える」という、今から考えれば冗談としか思えないような話も半ば真面目に語られることもあった。

 しかし、そのような状況は2000年を越えたころに大きく変化する。薄毛はDHTという髪にとっての悪玉男性ホルモンが原因だというメカニズムがより詳細に解明され、「ミノキシジル」や「フィナステリド」という薬剤の治療も登場したのだ。日本では先駆的ないくつかの病院がこれらの薬を用いた治療を試みはじめ、少しずつ症例を積み重ねることによって治療のノウハウを蓄積し、薄毛の治療法を確立してきた。

 つまり、薄毛の治療法が医学的に確立してからまだ25年ほどしか経ってはいないのだ。

 また、AGA治療は保険診療ではなく自由診療であり、臨床に携わる多くの医師が参加する「AGA学会」というようなものもほぼ存在しないため、治療のノウハウが医師や病院の間で広く共有されたりする機会は少ない。そのため、AGA治療のノウハウには医師や病院によって差があり、症例の蓄積やそれをもとにした治療のノウハウを持たない医師にとって髪の毛を生やすことは、実は今でも決して簡単なことではないのだ。

コロナ禍で広まったAGA治療のサブスク化

 2000年代に一部の病院によってはじめられたAGA治療だが、2010年代になると新たにAGA治療に参入する病院も増え、テレビで「AGAはお医者さんに相談だ」というCMが盛んに流された影響などもあって、「薄毛は治療できる」「薬を飲めば髪の毛が生える」という理解が一般に広く定着し、薄毛に悩む男性にとってAGA治療はどんどん身近なものになっていった。

 そして2020年以降、AGA治療はさらに気軽に受けられるものとなる。そのきっかけとなったのはコロナ禍だ。コロナ禍に対応するために政府は規制を緩和し、それまで禁止していた初診のオンライン診療をコロナ対策を目的に解禁したのだ。その規制緩和は美容医療などの保険外診療にも適応され、AGA治療もオンラインで初診から診療を受けることが可能になったのだ。

 これによって薄毛に悩む男性は実質的に一度も病院に行くことなくAGA治療が受けられるようになり、特に仕事が忙しく病院に通う時間がないビジネスマンやAGA専門クリニックが近くにない地方に住む男性にとっては、とても便利な時代になったといえる。

 しかし、このようなオンライン診療の普及は薄毛に悩む男性にとって決して良いとばかりは言えない状況を生んでしまった。それはAGA治療のサブスク化の問題だ。

 オンライン診療では、診察時間が極端に短く医師が画面越しに数秒顔を見せるだけで診察が終わってしまうケースや、医師以外のスタッフとのやり取りやLINEによるやり取りだけで診察が終わるケースもあるという。そして、そのようなとても診察とは呼べない形式だけの診察をもとにどの患者にも一律に同じ薬を処方し、経過を観察することもなく定期的に同じ薬を発送し続けるという、まるでサブスクのような医療が一部のオンライン専門クリニックで行われているのだ。

 先にも説明した通りAGA治療の歴史はまだ浅く、治療のノウハウが多くの医師や病院で共有されているわけではないため、満足な診察も行わずに画一的に同じ薬を処方するずさんなオンライン診療では、すべての患者により効果的な治療を提供し続けることは難しい。また、AGA治療で処方される薬には副作用のリスクもあるが、経過観察や体調確認もなく同じ薬を処方し続けると患者の健康面におけるリスクを持つ可能性すらある。

 AGA治療が便利になる一方で、このような状況を生んでいることはAGAの患者にとっても決して良いことではないだろう。このようなずさんなオンライン診療の問題は、AGAばかりではなく他の美容医療の分野でも発生しており、大手マスコミでも取り上げられるなど社会問題になっている。

「対面での診療」と「各患者の症状に合わせた薬の処方」を重視してきた銀クリ

 今回取材した銀座総合美容クリニック(銀クリ)は、2008年というとても早い時期からAGA治療を専門に提供し業界をリードしてきたクリニックのひとつだ。現在、銀クリは東京と大阪にクリニックを構えているが、対面診療ではこれまでに東京1院だけで185万人の治療実績がある。その銀クリでは開院以来一貫して対面診療を重視してきたという。

 それは何よりも正確で詳細な診察を行い治療効果を出すことで、髪の毛が生えるという実感を患者にもってもらい満足してもらうためだ。院長の正木院長は現在も変わらず年間1万回以上の対面診療を実施しているとともに、クリニックとして積極的に対面診療とオンライン診療の併用を進めている。その結果、治療開始から1年経過後の治療改善度は99%、発毛実感率は98%を誇る。(※)

AGA治療に革命を起こす検査技術「スキャビジョン」

 その銀クリで今年8月から導入されているのが、これまでにない新しい検査技術であるスキャビジョンだ。

 そもそもAGA治療の分野では、2000年代に入って治療法が確立されてから現在に至るまで、患者の症状の確認はもっぱら医師の主観だけで行われていた。これは、血液検査やレントゲン、CTスキャンなどといった様々な検査によって得られた客観的なデータをもとに診察を行う内科や外科などの他の診察科目との大きな違いだった。しかし、患者の症状をより詳細に確認し適切な治療を行うには検査が重要だということはAGA治療でもほかの診療科目でも変わりはない。AGA治療だけが例外ということはありはしないのだ。

 そんなこれまでのAGA治療のあり方を一変させたのが銀クリ独自の検査技術「スキャビジョン」だ。

 スキャビジョンでは頭皮と頭髪を同時に600枚3D撮影しデータをAIで分析することで毛根単位の精密な検査を行うことができる。このスキャビジョンの登場によって、内科や外科などの他の診療科目では当たり前だった検査による客観的なデータをもとにした診察を行い、そのうえで治療を行うという一連のプロセスがAGA治療でも可能となった。

 スキャビジョンによってAGA治療は新たな時代に入ったのだ。

銀クリでは患者の症状や体質に合わせて院内調剤した治療薬を処方

 銀クリではこのようにスキャビジョンによる検査とそれをもとにした経験豊富な医師による診察をもとに、300を超えるバリエーションの治療薬からその患者に最適なものを院内調剤し処方している。もちろん定期的な診察での経過観察によって必要に応じて薬の種類や容量、濃度などを調整する。

 銀クリには初月はカウンセリング、スキャビジョン薄毛検査、治療薬の処方などを含めて1000円(税込)で治療を開始できるプランがあり、立地も東京院、大阪院ともに最寄駅から徒歩1分と駅近で通いやすい。薄毛に悩んでいる男性読者は一度銀クリに相談してみてはいかがだろうか。

※本データの調査母集団は2020年12月1日~12月31日の間に銀座総合美容クリニックで治療を開始し、2021年11月30日までに1年間治療を継続していた患者様のうち396名をランダムにピックアップしたもの

【銀座総合美容クリニック】
東京院:東京都港区新橋1-9-5 KDX新橋駅前ビル 4~5階
大阪院:大阪市北区曽根崎新地1-4-20 桜橋IMビル15階

※診療時間(完全予約制)
月・火・木・金・土 11:00~20:00
日・祝 11:00~19:00
休診日:水曜日
料金:初月1000円、2カ月目以降は、AGA治療内服薬2000円~1万9250円(※保険外の自由診療)
相談・予約:0120-972-335(東京・大阪共通のフリーダイヤル)もしくは、公式サイトから
公式サイト:https://www.gincli.jp/

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