(7)総選挙の神髄は「逃げ場なき序列化」 第2回は大島優子が前田敦子を破り1位奪取
リアルで残酷な物語ほど、人は興味をそそられる──。2010年、第2回のAKB48選抜総選挙に向け、投票権入りの「ポニーテールとシュシュ」が発売されると、2日目で売り上げ50万枚を超えた。1人で100枚以上を購入し、「推し」に投票するファンも珍しくなかった。投票権や握手券をCDに封入し、まとめ買いさせる「AKB商法」が批判されながらも、グループの知名度は加速度的に上がっていた。
5月26日、速報順位が発表される。1位の前田敦子は6846票、2位の大島優子は6317票。この時点で、早くも前年の投票数を上回った。前年4位、速報3位の渡辺麻友は、プレッシャーを感じていた。
「1位はダメですっ!万が一、1位なんてとっちゃったら、どうなっちゃうか怖いんです。いろんなことが変わるじゃないですか。今まではアニヲタは個性とか言っても許されていたのが、今度はAKBがそういう団体のように見られるし、もしAKBをどうやって引っ張っていくのとか聞かれたら……。私はその前にちゃんとした人間にならないと!」(「AKB48総選挙公式ガイドブック」10年5月発行)


















