(4)第1回公演の観客はたったの7人! 客席にいた9割は関係者や報道陣だった
「あの秋元康がアイドルグループをつくる」
衝撃のニュースが飛び込んできたのは2005年夏のことだった。1980年代、おニャン子クラブを引っ提げ、アイドルシーンを席巻した秋元が20年ぶりに始動するという。つんく♂がプロデュースしたモーニング娘。は初期メンバーが次々に抜け、陰りが見えだしていた。そんな時期に、満を持した秋元が仕掛けるのだ。メディアや芸能関係者の誰もが成功を信じて疑わなかった。
「秋元さんの存在はもちろんだが、このプロジェクトがうまくいくと確信したもうひとつの理由がある。スタッフに夏まゆみさんを招聘できたことが大きかった」と話すのはAKB48の当初の動きを知るフジテレビの関係者だ。
「夏まゆみ」の名前はデビューを夢見る少女たちの間では知れ渡っていた。モー娘。を実質的にトップアイドルまで押し上げたのはつんく♂ではなく振付師の夏だった。立ち上げからメンバーの育成まで一手に引き受け、アイドル予備軍からは「神」とあがめられる存在になっていた。
05年7月、全国の各駅に「秋葉原48オーディション開催」のポスターが張られた。そこには総合プロデューサーの秋元に加え、夏の名前も記されていた。


















