渡哲也&松坂慶子が演じた“大物夫婦”がテレ朝躍進の起点に
「熟年離婚」(2005年/テレビ朝日系)
「営団地下鉄」が「東京メトロ」になった翌年の2005年。Suicaは使えず、改札は磁気カードのパスネットを挿入して通っていた。
目に飛び込むのは売店の夕刊紙の見出し。
「森森熟年離婚」で大物演歌歌手夫妻の離婚を知り、「姉歯建築士衝撃の偽装」でマンションの耐震偽装問題のキーマンの名前をインプットされる。車内では中吊りでエビちゃんがほほ笑み、学生が100円マックを頬張っていた05年。
高視聴率請負人の木村拓哉(当時32)は、レーサーを演じたフジ月9「エンジン」で平均22%超え。それを上回ったのが、仲間由紀恵(当時25)が“ヤンクミ”を演じた日テレ土9「ごくせん」(第2シーズン)で、平均28%の圧勝だった。TBS系の「花より男子」が“想定外”の盛り上がりで最終回22%超えを記録したのもこの年だ。
そんな中で健闘したのが、テレビ朝日系の「熟年離婚」だった。主演は渡哲也(当時63)で、妻役が松坂慶子(当時53)という、昭和の大物が夫婦。定年退職した夜に、妻から記入済みの離婚届を突きつけられる。そのときの渡さんの、鳩が豆鉄砲を食らったような顔には、西部警察の“団長”の面影はない。


















