野島伸司脚本なのに誰も死なない“問題作”
「ゴールデンボウル」(2002年/日本テレビ系)
1990年代後半、ほとんど“J劇場”という感じであの事務所のアイドル主演作が続いていた日本テレビ土9。もちろんそれで視聴率はそこそこ稼いでいたのだけど、21世紀初頭は少し路線を変えたように見えた。それまで主にティーン層向けだったのが、年代を高めにしたりファミリー向けにしたり。
そんな土9模索期の2002年春クールに放送されたのが、金城武(当時28=写真)主演の「ゴールデンボウル」だった。潰れかけたボウリング場「ゴールデンボウル」に地上げ屋が現れてオーナーに売却を迫り、なぜか“ボウリング対決”を持ちかける。金城武はゴールデンボウルの常連客の証券マンで、同じく常連客の黒木瞳(同41)とペアを組んでその地上げ屋が送り出すボウラーと対決する……という話。
毎回変わる対戦相手は、オタクキャラの堺雅人(同28)や、陽気な芸者の木村多江(同31)に、そのまんまアイドル松浦亜弥(同16)などがいた。
で、大ざっぱにいうと金城武と黒木瞳がボウリングしながらのラブコメ展開になるんだけど、実に不思議なドラマだった。なにしろ、脚本が、あの野島伸司。暴力、殺人、レイプなどが出るのが当たり前の“衝撃作”や“問題作”で数々の高視聴率ドラマを世に送り出したヒットメーカー。それにしてはあまりにも牧歌的で、むしろ野島作品の中では“異色作”かもしれない。


















