渡哲也&松坂慶子が演じた“大物夫婦”がテレ朝躍進の起点に
そうそう、2000年の「21世紀の石原裕次郎を探せ!」でグランプリとなった徳重聡(当時27)が長男役で出ていた。どっちかというと“21世紀の石原良純”寄りだった気もするけど。
放送枠は木曜9時。ちょうどTBSの「渡る世間は鬼ばかり」の空白期、F3層が飛びついた。平均視聴率19.2%はこの枠で当時過去最高。関西では最終回に30%を叩き出したのだから、お祭り騒ぎだ。文字通り鬼の居ぬ間のなんとやら。
でも、この「熟年離婚」が、後にテレ朝木9がTBS日曜劇場と並ぶ視聴率上位常連枠になった起点だったと思う。当時のテレ朝は「ニュースステーション」と「ドラえもん」のイメージ。深夜こそ若者ウケはあっても、GP帯のドラマはパッとしなかった。木曜9時枠もそうで、04年には「エースをねらえ!」と「南くんの恋人」、05年には「富豪刑事」と「アタック№1」で若年層を狙っても、数字に結びつかないでいた。
そんな中、04年「黒革の手帖」で米倉涼子(当時29)が劇画チックな悪女がハマることを発見し、05年「熟年離婚」で完全中高年絞りに成功。それが10年代の企画に生きて、12年、木9で米倉の「ドクターX~外科医・大門未知子~」が生まれる。テレ朝が“万年4位”からの脱出から、視聴率トップに上り詰めた立役者だ。
くしくも“大門”は、「熟年離婚」で主演した渡哲也の一時期の代名詞でもあった“団長”の名字でもある。
(テレビコラムニスト・亀井徳明)



















