26歳OLを演じた深津絵里のセリフが秀逸

公開日: 更新日:

「彼女たちの時代」(1999年/フジテレビ系)

 細身スーツの30代が、iモードのケータイを手に「ソリューション」なんて口にしだした1999年。氷河期の就活生には、春の「だんご3兄弟」のマイナーコードがやけに染みた。25万円もするロボット犬が発売予約開始20分で完売なんてニュースは別世界の話。

 それでも夏は来る。

 前の年にキャミソール姿だった女の子たちは、ちびTで体の線とおへそを惜しげもなくさらけ出してくれたけど、男たちはモヤモヤしていた世紀末の夏。

 そんな99年の夏に放送されたのが、「彼女たちの時代」(フジテレビ系)。深津絵里、水野美紀、中山忍が「73年オイルショック時生まれの26歳」という設定で、彼女たちの仕事、友情、恋に悩む等身大の姿を描いた。実年齢は水野さんだけ25歳だったけど。視聴率は当時としては低めの11%台なのに、いまだにドラマ通の間で語られる作品の一つだ。実際、複数のテレビ誌がこのドラマを99年のナンバーワンにしている。

 脚本の岡田恵和氏がバイブル的にしていたという山田太一脚本「想い出づくり。」(81年TBS系)と、ベースが似ていた。3人の20代半ば女性+30代男というのも。「想い出──」では柴田恭兵(81年当時30)がそうだったように、「彼女たち──」では椎名桔平(当時35)が印象的な役割を果たした。中山忍との不倫もありつつ、時期が時期だけに、彼が演じたエリートサラリーマンは壮絶なリストラに遭う。地下の狭い個室に午前9時から午後5時まで閉じ込められて壊れていく演技は壮絶だった。おっと、主役は女性たちだ。3人の中でメインのフカッちゃんが演じたのは大手物流会社のOL。第1話での3人の会話の中でのセリフが秀逸だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元プリンセス プリンセス渡辺敦子さんは音楽ダンス学校の校長に 出身者には元乃木坂の白石麻衣も

  2. 2

    紅白出場が確実視されるM!LKは「ソロ活動」増量中 塩崎太智に続く期待のメンバーとその“鬼門”

  3. 3

    高知・土佐清水市の足摺海底館が解体へ…1年での取り壊しもある登録有形文化財の中途半端な文化的価値

  4. 4

    工藤公康さん 人生のターニングポイントは4回「高校進学で人生が変わった」

  5. 5

    簗農相の「更迭」に手間取る理由…与野党のどこの誰が反対しているのか

  1. 6

    簗農相続投で炎上止まらず、自民党内からも批判噴出…高市首相の「アンケート」が完全裏目に

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    timelesz会見で注目された篠塚大輝の成長 アンチも認めた“完璧な”振る舞い

  4. 9

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  5. 10

    一部メディアの「中日次期監督に権藤博待望論」に私本人が答えよう 87歳の今も体は元気だが…