介護
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(40)「何かあっても仕方ない」と思える覚悟はありますか?
おかんがひとりで安全に暮らしていくために何が必要なのか。 要介護度3なのでそれなりの介護サービスは使えるはずだが、何を優先させるかで迷っていた。こういう時に頼るべきは地区の包括支援センターだろう。早速アポイントを取り相談に行...
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人工肛門を拒否した末期がん患者が選んだ自分らしい生き方
「人間の尊厳を失う」と言って、人工肛門を拒否した70代の男性の患者さんがいました。すい臓がん末期で、S状結腸が狭窄している状態でした。もちろん人工肛門にしたからといって、人間の尊厳が失われるわけではありません。 医療は目覚まし...
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(38)食事以外は部屋にこもったままの母…さあ、どうする?
サ高住に入居してからのおかんは三日にあげず電話をかけてきて「ここは嫌だ」「家に帰る」の訴えが延々と続いた。なだめてもなだめても繰り返される。兄の方も同じだが、さらに「お金を使い込んでいる」と疑われ、預かっている通帳に記帳して見せに行...
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(37)「サ高住」に行くたび、マイナス面が見えてきた
おかんのサ高住暮らしが始まった。波乱の幕開けは3日目、朝7時の電話からだった。「次はいつ来る?」「ちょっと話がある」。このパターンは以前と同じ。近所に住む兄が様子を見に行くと、3時間ほど駄々をこねていたという。 4日目も同じ...
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白血病末期の80代女性…最期まで自分の人生と向き合う強さ
あるとき、訪問看護ステーションから、新規の患者さんについて相談がありました。 その患者さんは白血病末期で、80代前半の女性。最期のときまで、できるだけ療養生活を維持したいとのことで、在宅輸血を希望されていました。 訪...
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(36)「聞き分けのない息子たちに嫌がらせしているのよ」
電話の相手が慕っていた看護師だと知ったおかんは、今までとは別人のような声色で明るく話し始めた。隣の部屋で聞き耳を立てていると、サ高住で降りなかったのは「自宅に寄ってくれなかったから」「仏壇に手を合わせたかったのに……」と訴えていた。...
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「何かあったとき」のために…末期白血病の80代女性は訪問診療を希望
「何かあったときのために訪問診療も開始したいという、急性骨髄性白血病末期の通院患者さんがいる」と大学病院から紹介を受け、初回の調整のため、ご自宅に伺うことになりました。80歳代の女性の患者さんです。 「昨日、急に病院の先生から、...
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(35)サ高住への入居を拒否する母を説得できるのは誰なのか
説得はうまくいくのだろうか。兄とふたり、少し離れた場所で固唾をのんで見守ること約30分。車のドアが開き、サ高住責任者が出てきた。浮かない顔をしていた。 「ごめんなさい、ダメでした」 やっぱりそうか……。でも、このままで...
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(34)サ高住入居日…「絶対、嫌」と車に籠城されてしまった
老健の退所日。兄と2人で迎えに行くと、おかんは世話になった担当スタッフたちに囲まれ別れを惜しんでいた。作業療法士の「サ高住でもしっかりリハビリしてくださいね」の声掛けには、「頑張るよ、ありがとうね、ありがとう」。とても慕っていた担当...
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(33)「家に戻らせて」…息子の嫁にまで助けを求める母
おかんの抵抗に翻弄されている息子を見かねたのだろう、看護師は作業療法士やソーシャルワーカーにも声を掛け、一緒に話をしようと提案してくれた。ありがたい。お願いします! おかんは大勢が来たことに戸惑いつつも、各スタッフから優しく...
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(32)老健の母親から電話…また、「家に帰る」の振り出しに
有料老人ホームの見学翌日、おかんから電話がかかってきた。今度は何を言われるのだろう。波立った気持ちのまま出ると第一声は「わかる?」だった。そりゃ番号登録しているんだからわかるさ。すると、少し間をあけてからこう切り出された。 「...
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(31)施設見学するも…どんどん無口に。そして恨み節炸裂
有料老人ホームの下見は期待外れだった。最後に訪れたCだけは入所者の笑顔を見る機会があったけれど、ほかはおかんにダメ出しされるだろう。とはいえ、老健に入所してすでに2カ月。早ければあと1カ月で退所を打診されるはず。時間がない。こうなっ...
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インターネットやAIで知識を学ぶ家族と在宅医療の新しい関係
90代女性の在宅医療を開始するにあたって、ケアマネさんからこんな申し送りがありました。 「同居している娘さんはとてもお母さん思いの方なんですが、リハビリを勧めると、『YouTubeで見て、私がやっているので大丈夫です』とか、『...
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(30)下見は大事だと痛感…介護施設は千差万別
認知的な問題が見え始めているとはいえ、おかんの「施設は嫌だ。自宅に戻らせろ」の意志はとてつもなく固い。そこを何とか説得し、候補施設の見学に行くことは承諾してもらったけれど、奇跡でも起きない限り一刀両断に否定されるだろう。 そ...
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患者さんとの何げない「会話」が命を守るきっかけになる
「今日はね、2万6000歩も歩いたの」(患者) 「どうやって測っているんですか?」(私) 「携帯を見て!」(患者) 「毎日記録しているんですか?」(私) 「そうそう」(患者) 当院には、パニック障害を患...
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(29)問題が現実的になり「介護の沙汰も金次第」を実感する
介護問題が現実的になって初めて、親の年金や貯金の額を知る人が少なくないという。我が家もそう。預かった2冊の通帳と自宅にあった保険証書などを読み解くことで把握することができた。 それによると年金は公的+個人で月額約22万円、貯...
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施設現場を数多く取材した筆者は入居したくない…高級老人ホームがムラ社会化、精神を病む入居者たち
一口に「老人ホーム」といっても、大きく「健康型」「住宅型」「介護付」の3つに分かれる。「健康型」はある程度、生活を送れる人に食事や家事のサービスを提供するが、介護が必要になると退去しなければならない。「住宅型」は元気なうちは「健康型...
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患者さんの不安に寄り添う「話を聞く力」が支える療養生活
神経因性膀胱で尿道バルーンを留置している80代の女性の患者さんがいました。尿道バルーンとは、風船状のバルーンが付いた管を膀胱に留置し、24時間自動的に尿を袋へためる医療器具です。 神経因性膀胱は、神経の異常によって膀胱の機能...
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(28)「サ高住」を見学…想像と現実の差は大きかった
サ高住の見学を渋々OKしてくれたおかん。それが本心じゃないことはよくわかっていたけれど、老健に居られる時間は限られている。一刻も早く候補を絞り、見学でおかんがマイナスイメージを持たないよう下調べを入念に行った。 頭の中に描い...
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認知症患者を支える鍵は家族との情報共有…一緒に生活環境を考えていく
精神症状のある患者さんの中には、内科的な不調を抱えている方も少なくありません。その原因を改善することで気持ちが落ち着き、精神症状が和らぐケースも珍しくないため、まずは内科的な視点から全身の状態を確認するようにしています。 ま...
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(27)「サ高住」見学の約束を取り付けるだけで疲労困憊
老健の生活は緩い時間が流れている。高齢の要介護者ばかりなので、回復期病棟のような活発な人の動きはほとんどない。各種レクリエーションも介護度の高い人に合わせる傾向が強く、「自分は元気」と思っているおかんは退屈に感じ、「家に帰せ」口撃が...
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高齢患者を悩ますスマホの壁…「電話に出られない」が在宅療養の支障に
高齢の患者さんと接する中で、特に対応が難しくなっていると感じるのが、患者さんが持つスマートフォン(スマホ)の扱いです。 これまでは、自宅の固定電話を利用している方や、携帯電話を持っていても通話機能が中心の「ガラケー(ガラパゴ...
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(26)親が医療保険に加入しているか…必ず確認しておくべし!
老健も病院と同様、部屋によって料金が大きく変わる。入所した施設の場合、4人部屋、2人部屋、個室があり、お願いしたのは4人部屋。1カ月あたりの料金は総額約13万円と聞いていた。それが個室だといくらになるのか……。 調べたら「居...
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患者さんの「やりたい」をかなえる支援とは…病気の治療だけが目的ではない
「先生、今度本屋に行くんです!」 定期訪問でお会いした80代の女性患者さんが、満面の笑みでそう話してくださいました。 この患者さんは大動脈解離の手術を受けた後、自宅で療養を続けています。退院当初は転倒を繰り返し、思うよ...
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(25)老健への移動日の“サプライズ”に満足そうに顔をほこらばせた
おかんの抵抗を病院のソーシャルワーカーに相談した数日後、「不安はあるようですが、落ち着いてきましたよ」とのメールが届いた。病棟スタッフたちが上手に説得してくれたようで、老健への移動日も決まったという。 ほっとした半面、おかん...
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「その時はその時で」が招いた激痛… 痛風発作で学んだこと
当院で訪問診療を行っている、慢性心不全を患う80代の独居男性の患者さんがいます。慢性心不全の代表的な症状としては、動いた時の息切れや動悸、胸の圧迫感などがあります。しかし、見落とされがちな症状もあります。そのひとつが「足やまぶたのむ...
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(24)「やりたいことができない」「自殺したいよ!」…母の言葉にトゲが増えていく
前回の外出が楽しかったのだろう。その後おかんは「買い物に行きたい」と口にする機会が増えた。行き先はショッピングセンターがほとんどだ。目的を聞くと「外出用の帽子や服が欲しい」「化粧品を揃えたい」。退院したら自由に外を歩き回ってやろうと...
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食べる喜びを失った時、高齢者の生活は大きく変わる
在宅で療養を始めた患者さんに、「良かったことは何ですか」とお聞きすると、「好きな時に好きなものを食べられること」と答える方が少なくありません。食事は、単なる栄養補給ではありません。心身の健康を保つうえで欠かせない大切な営みです。 ...
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(23)やっと帰ってこれたよ…3カ月半ぶりに自宅に戻った母の呟き
およそ3カ月半ぶりの外出になるおかんは出発時に硬い表情があったものの、お気に入りのパン屋で買い物をするとニコニコ顔に変わっていた。車の中に甘いパンの香りが充満する中、つまみ食いまで始めた。 「あーおいしい。病院のご飯とは大違い...
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「子育てとばして介護かよ」著者の介護ライターが語る《仕事をやめない、別居嫁介護の極意》
シニア世代になると健康はもちろん、介護のことも気になっていく。特に自分や配偶者が認知症になった場合は、不安がいっそう募るものだ。だが、介護する側の子供世代もさまざまな苦労が待っている。そこで介護における数々の問題をコミカルに描いた「...
