【ビートルズ 何でもベスト3】⑤「総合」部門 「これこそ芸術」暴論を正論に変えた大衆性と先進性の融合
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昨日まで4回にわたってご紹介してきた「何でもベスト3」。今回は総まとめとして、解散前ビートルズの全213曲の中から「総合」部門=つまり「いろいろあったけど、ビートルズとは結局この3曲なのだ」という「総論」を述べてみたい。
「そんな総論、暴論だよ」という意見も聞こえてきそうだが、ま、許されるだろう。なぜなら音楽的暴論を音楽的正論に変えてきたのが、他でもない彼らなのだから。
↓………ここから続き………
【第3位】『ア・ハード・デイズ・ナイト』(64年)
「ビートルズがビートルズになった曲」として挙げている。
アメリカ発のロックンロールやR&Bが好きで好きでたまらなかったイギリスの若者が、それら本家の音楽とは異なる、自分たちオリジナルの音にいよいよたどり着いた曲だ。
まずは、本家に負けないほどのグルーヴ感に、音楽的なアイデアや、ドラマチックなメロディーが上乗せされる。
イントロの謎コードは「ここからビートルズ・オリジナルが始まるぞ」というのろしだったのだ。
【第2位】『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』(67年)
アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(67年)のラストを飾る大作である。
すでに連載の中で、何度も「最高傑作」と書いてきた。ジョンとポールによる「作詞作曲頂上決戦」にして、前々回に紹介したリンゴの神ドラムス入り。
しかし、評価点は何より、ロックとオーケストラの見事な融合とそれを、たった4トラックしかないレコーダーで、余すところなくテープに収めた録音技術である。
というわけで、スタッフも含めた「チーム・ビートルズ」の頂点である。また、誤解を恐れず言えば、この曲以降の彼らは下り坂だ。
【第1位】『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』(67年)
というわけで『ア・デイ~』が1位でもいいのだが、トップ・オブ・トップは、やはりシングル曲から選ばなければならないだろうと考えた。
『ア・デイ~』ほどの音楽的先進性を持ちながら、それでいてポップで、世界中の若者の口の端にのぼった曲として、私はこの曲を1番に推す。
大衆性と先進性(さらに言えば「変態性」)の見事な融合。結果、ロックが「芸術」に近づいたのだ。いやいや、これこそが芸術そのものなのだ。と言い切ることに対して、私には何の不安もない。
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