【ビートルズ何でもベスト3】①ロックンロール部門 R&Rの世界を切り開いた、若さしかないシビれる咆哮
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すでに解散前に彼らが残した全213曲の紹介を終了。この連載も、いよいよ今週と来週で大団円となる。
そこで、まず今週は「ビートルズ何でもベスト3」と題して、5つのテーマ(部門)に応じた、彼らの楽曲ベスト3を、私のまったくの独断で選んでみたいと思う。
第1回は「ロックンロール部門」。
定義の曖昧な言葉だが、ビートが効いていて、コードが単純で、ボーカルがシャウトしているという狭義の「ロックンロール」から選んでみたい。
↓………ここから続き………
【第3位】『ロング・トール・サリー』(64年)
アルバム『パスト・マスターズvol.1』(88年)から。私よりも上の世代は「のっぽのサリー」という邦題で覚えているだろう。続編のような『アイム・ダウン』を次点に抑えて堂々の3位に輝く。
若さたっぷり、いや若さしかないド迫力の演奏がすさまじく、個人的には、当時よりも今聴いた方が「若さっていいな」とシビれてしまうのだ。
そして何といっても、ポールの超ハイトーンボーカルだ。まだまだジョンが実質的リーダーだった時期である。ポールはまず、ジョンにはないハイトーンという矢を放って、ジョン帝国に一矢を報い、小さな穴をこじ開けたのだ。
【第2位】『バッド・ボーイ』(65年)
こちらも『パスト・マスターズvol.1』から。というわけで、このアルバムは、珠玉のロックンロールアルバムだ。
「初期ビートルズ最後のロックンロール」と言えるだろう。
こちらはもう、ジョンのボーカルに尽きる。ポールのように「黒く」はないのだが、その分、ジョンのしわがれ声が、白人版ロックンロールの完成形という感じで聴こえてくる。
繰り返すが、アルバム『ヘルプ!』(65年)には、同じ作者による『ディジー・ミス・リジー』ではなく、こっちを入れるべきだったろう。迫力が違う。
【第1位】『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』(63年)
本連載の紹介順では記念すべき1曲目。こちらはもう、演奏でもなく、歌でもなく、冒頭の「ワン、ツー、スリー、フォー!」というポールのカウントが1位に押し上げた。
特に「フォー!」のかっこよさはどうだ、このカウント、後から別テイクをつないだものらしいが、そんなことは、大きな問題ではない。
この「フォー!」からビートルズのロックンロールが始まった。いや、ビートルズそのものが始まった。そして、この連載も始まったのだから。
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