「この人をチンコで笑わせたい」紺野ぶるまが結婚・出産を経て極めた「下ネタ」の真理
紺野が得意とするのは、「チンコ謎かけ」を筆頭とした下ネタ。「将来子どもが生まれたら、やめなきゃいけない」と考えたが、実際に子どもが生まれると考えが変わり、「より上品に、直接的ではない表現」(KADOKAWA「WEBザテレビジョン」2022年6月11日)にした上で続けたいと思うようになった。
当初は、営業先もボートレース場、競輪場、建設会社の余興など、下ネタに寛容な現場が多かったが、結婚・出産し、好感度が上がるにつれ、ショッピングモールや女子校など下ネタが敬遠されがちな現場が少なくなくなった。実際、50~60歳くらいの女性客が顔をしかめて見ていたという。ぶるまは負けじと下ネタを続けていたが、だんだんとこの人を笑わせられない、つまらない自分に腹が立ち、「私、このおばさん笑わせたい」と思うようになった(日本テレビ系「大悟の芸人領収書」26年8月31日)。
そのためには「この人はチンコで解かなければならない」という必然性や説得力が必要だ。そのロジックをしっかりしようとネタをブラッシュアップしていった。また、笑いやすくする工夫も怠らない。普段は「チンコ」の部分でベルを鳴らすことで地上波でも差し支えないネタになったが、営業先では、観客にベルを渡す。すると「◯◯とかけまして、チンコと……、あ、遅い! 遅い!」とツッコみ、笑わせることができる。
お笑い好きだけを相手にするのではなく、お笑いにそれほど興味のない相手の目を意識する。その心がけで、紺野ぶるまは「トリッキーなものにやっぱベタを合わせると、一気に笑いやすくなる」(同前)という普遍的な真理を体現できるようになったのだ。



















