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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

江橋慎四郎述懐 学徒壮行会の答辞は交通事故のようなもの

公開日: 更新日:
学徒出陣の壮行会で訓示する東條英機は能面のような顔だったという(昭和18年10月21日、東京・神宮競技場)/(C)共同通信社

 私が江橋慎四郎に会ったのは2012年の夏だったように思う。湘南地方のある街に住んでいたのだが、年齢は90歳に達していた記憶がある。青年期からさまざまな運動で鍛えただけに、老いを感じさせない強健さが全身からあふれていた。

「出陣学徒の壮行会で答辞を読んだのは、全くの偶然なん… 

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