古谷経衡 猫と保守と憂国
-

フィリピンに武器を売りつける日本政府
武器輸出が事実上解禁されようとしている。解禁後、国産兵器の売却先として、最有力ターゲットとされているのはフィリピンである。武器輸出と言っても、世界の兵器マーケットで国産兵器が食い込む余地は薄い。米英…
-

護憲こそが日本のリアリズム
あれだけ改憲派の急先鋒であった高市総理が、結果、憲法9条に頼ってトランプ大統領の要求をかわすというのは何という皮肉だろう。異形の「親米保守」たちが、トランプの1期目に「トランプさんは任期中、一度も戦…
-

論客としての藤井聡は民主・平和・人権が揃わなければ無価値
仮想通貨サナエトークン。直感的にうさんくさいと思う読者が多いだろう。私もそうである。現在大炎上中のこの仮想通貨、京都大学大学院教授の藤井聡が中心となって進めたプロジェクト、と紹介されている。藤井本人…
-

「雇われない生き方」というキラキラ確定申告者
確定申告の季節である。この時期になると、「確定申告アピールマン」が続出する。これは主にSNSなどで確定申告をしている自分を不必要に喧伝する人間のことだ。3月ごろになると「やっと確定申告終わった~! …
-

これからも退職代行業は隆盛する
退職代行大手の代表らが警視庁に逮捕された。退職代行業は法的に依頼人の退職意思を勤務先に伝える「使者」であり、退職条件(未払い金の扱いや、社会保険の扱いなど)の交渉は弁護士に属する。これに違反した疑い…
-

風前の灯にある日本保守党の命運
昨年の参院選挙では参政党躍進の陰に隠れた感があるが、比例で約298万票(2議席)を得た日本保守党(以下保守党)の動向は無視できない。しかし保守党は、昨年の自民党総裁選の前後の段階で党基盤が壊滅的であ…
-

日本の国益を毀損する「利益なき事大主義」
事大主義とは、弱いものが強いものに追従・迎合して、保身を図ろうとする態度を指す。語源は孟子の「以小事大」(小を以て大に事うる)とされる。東アジアの政治状況や歴史的文脈の中で使われる例が多いが、洋の東…
-

外国人が土地を買って何が悪いのか
政府が来年度から、重要土地の法人取引について、その代表者などの国籍の届け出を義務化する方針を固めた。建前上は防衛施設や原発の周辺、国境離島や林野などを外国人が買えば、安全保障に影響があるからというこ…
-

歴史が語る「台湾有事」という妄想
高市首相による台湾有事発言が日中関係に深刻な亀裂を生じさせているが、そもそも台湾有事は起こるのか、という議論の前提については討議が深化していないように思える。 事の発端はコロナ禍の2021年…
-

バブル世代の痛々しい前期高齢者 当時の栄華を「自分の実力」と錯覚
「俺ちゃん、若いころはヤンチャしてたんだぞう」という若き日の武勇伝を語る前期高齢男性(65歳以上75歳未満)と出会うことが増えた。増えた、というのは単に私の主観だが、共通するのは彼らの青年期つまり19…
-

「人類は月に行っていない」を信じる人々
米著名セレブのキム・カーダシアンが、1969年のアポロ11号による月面着陸を「やらせ」であると発言し、NASA長官が否定するという珍事が巻き起こっている。米国では「人類は月に行っていない」という陰謀…
-

ネット右翼は公明党の代わりになり得ない
自公連立解消は歴史的出来事であったが、一方で連立解消に手放しで喝采を送るのが高市支持のネット右翼(ネット保守とも)界隈である。一説には一小選挙区当たり2万票ともされる公明党支持層(全国で約600万票…
-

高市早苗はなぜ「ネット右翼」になったか
高市早苗新総裁は若かりし頃、奔放な恋愛観を公言し、その議員キャリア前半では新進党に参加した。自由、人権、平和主義を尊重するまっとうな政治信条を持っていた高市は、1996年に新進党を離党して自民党に入…
-

不動産はイメージの産物 「東京への幻想」を捨てよ
不動産価格が売買でも賃貸でも高騰している中で、比較的若い世代に青梅・あきる野など東京の西側への移住が人気だ、というニュースを見た。なんでも都心から電車で1時間程度のこの地域では、賃貸ならば6万円台で…
-

「婚活に血税投入」の愚行と無意味
婚活アドバイザーにして、結婚相談所「マリーミー」を運営する植草美幸氏が人気を博している。「婚活」は説明不要だろうが、結婚相談所の需要はここ十数年で急増している。それだけ「結婚できない男女」が急増して…
-

「外国人ヘイト」という妄想
自宅の前にある、築60年は優に超えているであろう古民家が先日売却されて、アパートが建つことになった。すわ解体という段になり、中東系の男が10人ばかりたむろするようになった。私は「ははあん」と思って彼…
-

日航機墜落でも広がった荒唐無稽な陰謀論
日航機事故から12日で40年を迎えた。事故当時の1985年、私はわずか2歳だった。高校時代、吉岡忍の「墜落の夏」を読んで以降、日航機関連の著作を渉猟するようになった。後に私は日本ペンクラブに入会する…
-

「高市早苗総理」誕生の最悪シナリオ
石破首相退任の圧力が強まる中、次の有力総裁候補に小泉進次郎農相、高市早苗前経済安保相の名が挙がる。正直なところ私は進次郎が有力と思うが、一寸先は闇ゆえ高市総裁・総理誕生の目も考えなければならない。「…
-

参政党に流れる「チャンネル桜」人脈
参政党の関係者や立候補者には、チャンネル桜(正式名称・日本文化チャンネル桜)から多くの人材が流れている。チャンネル桜は2004年に設立されたCS放送局で、17年にはCSから撤退し、現在はユーチューブ…
-

参政党は「保守派の受け皿」ではない
参政党の支持率が急伸している。6月の都議選で同党が3議席を取り、この勢いに乗らんとする勝ち馬効果もあるだろうが、実態はどうか。自民党は参政党の勢いを見て、「同党が保守層の受け皿になっている」として危…
