著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(28)外地から帰ってきた兵士は土間に額をつけていた。昭和天皇は言葉を失った

公開日: 更新日:
横浜市の日産重工業(現日産自動車)を訪問した昭和天皇(1946=昭和21=年2月19日)/(C)共同通信社

 昭和天皇の全国巡幸の最初は、神奈川県の横浜、川崎、横須賀周辺で、あまり世間にも知らされずに密かに行われた。といっても県庁や警察、それに中央官庁の役人たちはいずれも緊張の極で天皇を迎えている。もし不祥事が起こったならば、巡幸自体はすぐに沙汰やみになるはずであった。逆にこれがうまく… 

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