著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

大久保らは天皇の権威を自分たちの権威に組み込んでいった

公開日: 更新日:
明治天皇は国民の前に姿を現し、行幸を繰り返すようになっていった(C)共同通信社

 大久保利通は自らの孤立を防ぐため、木戸孝允と板垣退助を再び参議に加えて、指導部を固めようと考えた。このような意図で行われたのが、明治8(1875)年2月の大阪会議である。といっても3人が話し合っただけで、特に会議というような意味合いはなかった。

 木戸と板垣は、大久保の説… 

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