立命大・有馬伽久は大勝負も楽しむ快腕 「10者連続奪三振」以上にうなった明大戦の一幕
全国の大舞台でのリードされた試合展開。そんな場面でのロングリリーフなのに、思い詰めたような重っ苦しい雰囲気がない。それどころか、むしろ、こんな大勝負に投げられ、抑えていることに喜びを感じているようなうれしそうな表情としぐさ。こしゃくな……!と相手チームを余計に力ませ、焦らせるような空気が、マウンド周辺に充満しているようだった。
「ドラフト1位指名当確」の定評の中で迎えた今年、有馬投手にはアゲンストの風が、何度か吹いた。
冬場に足首を痛め、春のリーグ戦は彼らしい「一刀両断」みたいな痛快な投球が見られず、今夏も感染症による高熱で1週間ほど寝込み、8月下旬に取材に伺った時も、遠投でも投球練習でも高く抜けたボールが目立って、「有馬、危うし」を感じさせたものだった。
「いったん脱力しないと高い出力はできない……秋は、それがマウンドで体現できるかどうかです」
が、しかし、そこから秋のリーグ戦にかけて、メキメキと調子を上げ立て直してきたのだから、さすが「有馬伽久」である。


















