私の「ドラ1」は大商大の左腕・星野世那 右打者の腹部を抉るクロスファイアと負けじ魂に惚れた
奈良の大阪商業大グラウンドに、上田大河投手(現西武)と高太一投手(現広島)を訪ねた時だ。冨山陽一監督から、「この1年生もようなりますよぉ!」と教えていただいたのが、星野世那投手との最初の出会いだった。
彼の近江高当時、春・夏の甲子園で11勝を挙げた剛腕・山田陽翔投手(現西武)と左右の二本柱で投げていた姿を、映像では見ていた。左腕特有のぎこちなさがかけらもない、ボディーバランス抜群の投球フォームが、大学に上がっても全く変わっていなかった。
冨山監督に呼ばれて、全力疾走で駆けつけた星野投手が直立不動の姿勢で、「敬礼」でもしてくれそうな勢いだ。星野投手には、最初から「浪速のどしょっ骨」のようなものを感じたものだ。
そして、翌年6月。2年生になり、全日本大学選手権で初めて「全国」の舞台に立った星野投手のクロスファイアとチェンジアップに、東京六大学を制覇してきた早大打線が苦しんでいる。初の「全国」で、緊張もプレッシャーもあるだろうに、あれよあれよの6安打11奪三振。四球もわずか1個のアッパレ快投だったから驚いた。


















